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24 November

「真理」を知って憎しみが感謝に変わった!【体験談】

ドイツ人のSさんご夫妻は2年前、移住先で雇用主に裏切られ、仕事も財産も失ってしまいました。行き場のない怒りを抱えて帰国した二人を待ち受けていたのは、思いがけない新しい人生のスタートだったのです。

F・Sさん(60歳・ドイツ・ベルリン在住)
月刊「幸福の科学」382号より転載・編集

体験談仕事も財産も失い、失意に沈む夫婦を再起へと導いた「霊的人生観」

異国の地で裏切られ…

2年前の冬。私と妻のTは、友人を訪ねて、スペインのマジョルカ島を訪れました。そこで目にした自然の美しさに感動した私たちは、友人の勧めもあり、長年住んでいたベルリンを離れてスペインに移住することを決意したのです。

仕事の方は、現地で知り合った大手スーパーの店主が好条件で雇ってくれることになり、社宅も提供してくれました。無期限の労働許可証も発行され、妻は「早く働きに来てほしい」という店主の頼みにこたえて、ひと足先にスペインへ。

私はしばらくドイツに留まり、勤めていた診療所を退職し、諸々の手続きを済ませた後、新生活への期待に胸を膨らませてマジョルカ島に向かいました。

ところが現地に着くと、スーパーで働いていた妻が「パンの置き方が悪かった」という些細な理由で、停職させられていたのです。私が店主に会いに行くと…。

「あなたを雇うことはできません」

店主は手のひらを返すように、雇用の約束を反故ほごにしたのです。私と妻は訳も分からないまま、社宅を追い出されることになりました。大使館に相談しても、問題は解決されず、私たちは言葉も通じない国で、仕事と住まいを失ってしまったのです。

「全部、あの店主のせいよ!」

あまりに理不尽な仕打ちに、妻は毎日ヒステリックに叫び声を上げていました。私たちは裏切った店主を激しく憎みましたが、この先スペインで生活していく目処も立たず、失意のなかベルリンに戻ることに

幸い、以前の同僚が住居を安く貸してくれましたが、度重なる引っ越しで費用がかさみ、ドイツに戻ったときには、なけなしの貯金もほとんど消えていたのです。

どん底のなかで見つけた光

ベルリンに戻ってから二日後、妻と一緒に自宅の近所を歩いていると、ふと、街道沿いの建物に「Selbstセルブスト Heilungハイルング(自分の力で病を治す)」と書かれた書籍(※1)が並んでいるのを見つけました。

以前医療系の仕事をしていたこともあり、ヒーリング系の思想に興味を持っていた私たちは、その建物に入ってみました。

「こんにちは。ようこそ幸福の科学ハッピー・サイエンスへ―」

迎えてくれた支部長とスタッフのAさんが、ここは、ハッピー・サイエンスという宗教の支部だと教えてくれました。

(幸福の科学? 初めて聞く名前だなぁ)

私はお二人から、「人間が生まれてくる目的と使命」や、「肉体が死んだ後、人は魂となってあの世にかえる」といった幸福の科学の教えを聞き、興味を持ちました。

その場ですべてを理解することはできませんでしたが、これまで私が学んで来たキリスト教やイスラム教の教えと違い、現代の悩みにも答える教えが説かれていると感じました。そこで私はお二人に、自分たちをおそった不幸な出来事について、相談してみました。

すると、Aさんは―。

「Sさん。私たちはいつかこの世を去っていく存在です。つまり、お金や物質がすべてではないんです。もしかすると、その出来事も、お金以上に大切な真理があることを教えるために起きたのかもしれませんよ」

私は、その言葉に衝撃を受けました。

(そんな考え方があるのか…)

お二人の話に心を動かされた私たちは、翌日再び支部を訪れ、夫婦で三帰誓願(※2)をさせていただきました。以来、私たちは毎日支部に通って祈りを捧げ、マイスター(※3)・オオカワの教えを真剣に学んでいったのです。


「人間は、生きてゆく過程において、さまざまな困難にぶつかります。つまり、そうしたなかで、魂の修行をしていくわけです。これは、あらかじめ計画されていることです」

(困難は魂修行のためか…。私のこの苦しみにも、何か意味があるんだな…)

私は、ハッピー・サイエンスの「霊的人生観」を知ってから、人生に向き合う姿勢が根本的に変わりました。今までは、不幸なことがあると「神の意志だ」と自分に言い聞かせて納得しようとしたり、神に救いを求めたりするのみでした。

しかし、マイスターの教えを学ぶうち、「不幸に見える出来事のなかにも、魂を磨く材料が必ずある」と、苦難・困難を心のかてに変えられるようになったのです。

(今回の事件が無ければ、幸福の科学の信仰に出会えなかったかもしれない。すべて、主エル・カンターレのお導きだったんだ…)

そう思うと、次第に裏切られたことへの怒りや憎しみが解きほぐされ、今まで感じたことのないような心の幸福感や解放感を感じるようになったのです。そして、私たちを裏切った相手に、感謝すらいてきました。

(主よ…。ありがとうございます)


※1:『心と体のほんとうの関係。―スピリチュアル健康生活』(大川隆法 著 幸福の科学出版刊)のドイツ語版タイトル。
※2:仏・法・僧の三宝に帰依することを誓い、幸福の科学の信者になること。
※3:ドイツ語で、宗教における指導者や導師を指す言葉。

ドイツの人々に真実を伝えたい

その後間もなく、私たち夫婦は病院に再就職でき、介護士として働き始めました。

病院には、心身の悩みを抱えている患者さんがたくさんいるので、私は、マイスターの教えに基づき、愛の想いを込めて相談に乗ったり、アドバイスをしたりしています。すると、患者さんたちも元気になり、感謝されることも増えました。

今後も、命ある限りマイスターの教えを学び、ドイツの人々にこの真理を伝えて幸福な人を増やしていきたいです。

2018年10月7日の大川総裁の講演会「Love for the Future」の事前プログラムで、幸福の科学に出会った喜びを発表するSさん。

書籍で学ぶ読むと人生に希望が持てるオススメBOOK

『太陽の法―エル・カンターレへの道』(大川隆法 著/幸福の科学出版)

全てに意味がある

 

現象を現象とだけ見れば、人生とは、苦悩と悲しみに満ち満ちているものかもしれません。
しかし、苦悩には苦悩の意味があり、悲しみには悲しみの意味があるのです。

つまり、苦悩や悲しみがあるということは、私たち人間に、選択をせまっているのです。
選択とは、何か。

つまり、私たちのひとりひとりが、与える側の人生を選ぶか、与えられる側の人生を選ぶか。
その選択です。

愛の本質とは、やはり与えることなのです。

『太陽の法』P.148


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