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23 August

“人の役に立つ”ことが私の元気の源です!【体験談】

若いころは、出世欲のままに猛進していたというS・Yさん。あるとき幸福の科学の書籍を手に取り、それまでの人生観・仕事観が一変しました。現在、コンサルタント業を通して「恩返しの人生」を歩むSさんにお話を伺(うかが)いました。
S・Yさん(東京都・60代・男性)
月刊「幸福の科学」377号より転載・編集

体験談定年後に起業して収入が倍増―。

私は二十代のころ、大手コンビニエンスストアのマーチャンダイザーとして、新商品の開発や、仕入れ交渉などを担当していました。

「この商品、1千万個仕入れるので、1つ当たり1円値引きしてくれますね?」
「えっ? そこまでの値引きは…」
「それなら、もうお宅とは取引しませんよ」

私の任務は取引先に圧力をかけ、値引き交渉を成立させること。相手の事情は一切考慮せず、大手の強みを盾(たて)に要求をのませていき、異例の早さで部長にまで昇進しました。

 (よし、業界トップを目指すぞ!)

当時の私は、出世と年収増を目標に、1日3箱もタバコを吸いながら、がむしゃらに働いていました。でも、心は晴れなかったのです。

病床で読んだ「神様の言葉」

そんな生活を何年も続け、34歳になった冬。私は肺炎にかかり、高熱と呼吸困難で、大変な苦しみを味わいました。
医師から、完治するまで自宅で療養するようにと勧められた私は、ある日、机の上の数冊の本を手に取りました。

それは、少し前に書店で見つけ、興味がわいて購入していた『キリストの霊言(れいげん)』や『天照大神(あまてらすおおみかみ)の霊言』という本でした。霊言というのは、霊人たちのメッセージが、霊能者である大川隆法(おおかわりゅうほう)氏を通して語りおろされたものです。

読んでみると、「愛の大切さ」や「死後の世界の様子」など、今まで学んだことのない真理が語られていて、引き込まれました。そして、なぜか、涙があふれて止まらなくなったのです。

(ああ、なんだか心が楽になった気がする…。もっと、読んでみたいな)

以来私は、大川総裁の著書を次々と読み、地元の幸福の科学の支部で入会。活動にも参加するようになりました。

仕事は「人を幸福にする」もの

そのころ、私が最も”衝撃”を受けたのは、書籍『発展思考』(※1)で学んだ教えです。

「『人々の幸福を退(しりぞ)けてでも、自分ひとりが幸福になればよい』と思っている人のところに幸福はやって来ない」

ということです。
世の人々を潤(うる)おそうとして、幸福にしようとして、素晴らしい仕事を成し遂(と)げていく人のところには、富が集まってくるのです。

そこには、他の人を幸せにすることが自分にとっての本当の幸福であり、仕事においても成功する道であると説かれていました。

(そんなこと考えもしなかった。俺は自分の実績しか頭になかった…)

私との交渉で、無理な要件をのまされたメーカー担当者の苦しげな表情や、恨(うら)みのこもった視線が思い出されました。

(ああ、申し訳なかったな…。これからは、相手のことも考えて仕事をしよう)

私は、書籍で学んだ大川総裁の教え(仏法真理(ぶっぽうしんり)〈※2〉)を実践していきました。商談では、相手の発展も考えて共栄できる道を探し、職場では、周りの人に明るい言葉をかけたり、部下の育成にも心を込めたり…。
すると、次第に仕事が楽しくなり、生きがいを感じるようになりました。また、「人の幸福に役に立つ仕事」を考えていると、あるとき、こんな考えが浮かんできたのです。

(うちの会社では、新規に100店舗のコンビニを開くと、そのうち20店舗は採算割れで閉店に追い込まれ、不幸なオーナーが生まれている。これをなんとかできないかな…)

そこで私は問題解決に着手し、店舗の立地条件からあらかじめ集客率や利益率を見積もることができる「売り上げ予測システム」を開発。それにより、新規店舗の倒産率が大幅に下がり、多数の社員やオーナーに喜ばれるとともに、自社の業績にも貢献できたのです。

(仏法真理を実践すれば、多くの人が幸せになるし、企業も発展していくんだ―)

※1:『発展思考』―無限の富をあなたに―(大川隆法著 幸福の科学出版刊)
※2:時代や地域を超えて、人類を導く普遍の真理。大川総裁が説く、幸福の科学の教え。

「生涯現役」でお役に立つために

大川総裁の教えとの出合いは、私の人生観、仕事観を180度変えてくれました。『常勝(じょうしょう)思考』(※3)という書籍では、

「人生を百二十歳まで想定して人生計画を立てる」

ことを勧められています。それまでの私は、会社での出世しか頭にありませんでしたが、「生涯を通してお役に立つこと」が人生の目標になり、この教えを他の人に伝える伝道活動にも力を入れたいと思いました。

しかし、会社員の立場では伝道活動に制約があり、新たな経験を積みたいという気持ちもあったため、私は独立を決意。41歳でコンビニのオーナーになったのです。従業員を雇(やと)って店舗を運営しながら、地域のお宅に伝道する生活が始まりました。

また、月に一度は幸福の科学の精舎(しょうじゃ)研修(※4)に参加。

そのなかで、経営に関する数々のインスピレーションをいただくと同時に、私が次にチャレンジするべき仕事が見えてきたのです。それは、「物流」に関する仕事でした。

( 今はどこの企業も「物流コストの増大」に悩んでいる。これを解決できたら、多くの企業がもっと発展できるのでは…)

例えば、コンビニは店舗が小さいため、商品は少量ずつ一日に何度も届けてもらいますが、その運送料を支払うメーカー側には大きな負担です。数社のメーカーが共同でトラックをチャーターし、「共同配送」することで、各社の支払い額が抑えられますが、それをコーディネートする仕事の担い手は、ニーズに比べてまだまだ少ないという現状がありました。そんな問題意識をもって精舎研修を重ねるうち、次第にはっきりとしたインスピレーションを受けるようになっていきました。

「物流業界にある、古いやり方や体質を変えていけば、いろいろな人のためになります。ビジネスチャンスも、そこにあります―」

(やはり、私の次の人生のステージは「物流」だ。ここに使命があるに違いない)

そのように確信をつかんだ私は、9年間続けたコンビニ経営に終止符を打ち、50歳で新たに転職活動を始めたのです。

※3:『常勝思考』―人生に敗北などないのだ。―( 大川隆法著 幸福の科学出版刊)
※4:精舎とは、幸福の科学の研修・礼拝施設のこと

六十歳で起業し、収入も倍増

するとほどなく道が開かれ、ある物流会社に営業部長として迎えられました。

私はそこで、物流コストを大幅に削減できるビジネスモデルを開発。3億円規模の事業に成長させました。それが転機となり、次は大手総合商社で新規の物流事業を担当。8年間で22億円超まで事業を拡大させることができたのです。

(この仕事は、まだまだニーズがある。60歳以降は、独立してやっていこう)

大川総裁は、シニア世代に向けて「生涯現役人生」を送るための教えを数多く説いています。私はそれらの法話を指針として、起業のための勉強を重ね、分析力やプレゼン力を磨いていきました。また、健康維持のために、毎日8000歩以上歩くことも日課として取り組みました。

「sさん、給料は半分になりますが、65歳まで会社に残りませんか」

人事部はそう言ってくれましたが、私は「シニア起業」を実現するため60歳で退職し、その翌日に物流コンサルタント会社を起業しました。新たな人生への出発です。

私の仕事は、顧客企業のモノの流れを分析し、より低コストで効率的な物流システムを提案すること。

そして、顧客企業を開拓する営業の仕事は、情熱と実力を備えた若いパートナー企業の方が担ってくれています。そうした良いご縁(えん)をいただき、業績は順調に伸びています。収入は、会社員時代の倍になりました。

大川総裁は『エイジレス成功法』で、若い人と友達になることを勧めておられますが、私も現在、若い方々と仕事をするなかで、たくさんの刺激と学びをいただいています。おかげで、自分では今も40歳ぐらいのつもりで毎日を送っています。

私は、幸福の科学に出合って以来、人生の岐路(きろ)で神仏のお導きをいただき、幸福になる道を歩んでくることができました。これからも年齢にとらわれず、自分の使命である仏法真理の伝道と仕事に力を尽くし、奉仕の人生を貫つらぬいていきたいと思います。

(マーカーを引きながら繰り返し読み込んだ、Sさんの『発展思考』)

(精舎の経営研修でスピーチするSさん。大川総裁の教えをどのように実践して成功したかを伝え、企業希望者をサポートしている。)

書籍で学ぶ生涯現役の心構え

『生涯現役人生』P.92(大川隆法 著/幸福の科学出版)

戦略的に生きれば「能力」はまだまだ上がる

戦略的な生き方をすることが大事です。「自然のままに任せて、朽ちるのを待つ」というような生き方をしては相成りません。

世の中の会社では、勝手に定年を決められ、定年になると「もう勤めは結構です」と言ってくるので、こちらはこちらで自衛手段を立てていかなければなりません。できるだけ長く、世の中のお役に立てる生き方を研究し、対策を怠らなければ、いろいろな道が開けてくるはずです。

自然のままに任せれば、年齢と共に能力も落ちていくでしょうが、”焼き”を入れ直せば、またグッと上がるものです。要は、心がけ次第なのです。

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