お父さん、天国に還れて本当に良かったね【体験談】
N・Kさんは、医師である父親の死後、周囲に数々の障(さわ)りが起きたと語ります。信仰の力で、父の霊が成仏できたと実感した体験を伺いました。
N・Kさん(奈良県・60代 女性)
(月刊「幸福の科学」373号より転載・編集)
死後迷っていた父の霊が、成仏(じょうぶつ)できた奇跡―
愛する父の死―
私の父が亡くなったのは、今から5年前のことです。80歳を過ぎても現役で開業医を続けていた父の元で、私は診療所の薬剤師として働いていました。しかし2012年の夏、父が仕事中に喀血(かっけつ)し、入院。持病の糖尿病に加え、消化器系の衰弱で、寝たきりに……。
診療所は、医師である私の弟が引き継ぎ、私は地元の調剤薬局に勤めながら父の介護にあたりましたが、翌年の夏、父は静かに息を引き取ったのです。享年84歳でした。
父の家には、訃報(ふほう)を聞いた人たちが駆けつけ、父の友人の僧侶や葬祭業の方々が、葬儀の段取りを進めてくれました。地元の斎場で行われた葬儀には、百数十名もの人々が集い、父との別れを惜(お)しんでくれたのです。
(お父さん、こんなたくさんの方に慕(した)われていたのね)
私にとって父は、医療における師匠のような存在でもありました。医療知識だけでなく、患者さんへの対応や経営的観点など、大切なことを教えてくれた父を、私は心から尊敬していました。
(お父さん、天国に還(かえ)れるといいな……)
実は私は、父がすんなり成仏(じょうぶつ)できるとは思えませんでした。なぜなら、父は唯物論者で、いつも「あの世なんてない」と言い張っていたからです。
(もしかしたら、お父さんはまだ、自分が死んだことが分かっていないかも……)
私は30年ほど前から幸福の科学の教えを学び、「死後の世界を知らずに亡くなった人は、自分が死んだことに気づかず、不成仏霊(ふじょうぶつれい)になって周囲に障(さ わ)りを起こすことがある」(※1)と知っていました。しかし父は、あの世の話を受け入れなかったので、葬儀の間も、霊になった父のことが心配だったのです。
(※1)人は死後も魂として生き続けるが、生前、あの世や魂の存在を信じていないと、自分が死んだことにすら気づけないことが多い。そして、この世の家族や友人などに取り憑(つ)き、自分の存在に気づいてもらおうと、事故や病気などの”障り”を起こすようになることも。
火葬後、次々と起きた”障り”
告別式が終わると、私たち親族一同は火葬場へ向かい、父の棺(ひつぎ)は火葬炉のなかに収められました。そして、私たちが控室に移動しようと歩き始めたとき―。
バターン!
私の前を歩いていた弟が、突然、前のめりに倒れたのです。私は弟に駆け寄りました。
「どうしたの、大丈夫?」
「お父さんが……お父さんが……」
「え、今なんて?」
「今、お父さんが僕の背中に乗った!」
「え……⁉」
弟は元々霊体質で、人魂(ひとだま)を見たり、霊の声が聞こえたりするタイプです。私は、父の霊が弟にかかってきたのだと思いました。
(お父さん、自分の体が焼かれ始めたから、怖くて”暴れて”いるんだわ)
弟は、廊下に倒れたまま起き上がることができず、周りの人たちに助けられてやっと立ち上がれたような状態でした。
こうした現象は、他にも続きました。私の叔父も、父の葬儀の帰りに突然息ができなくなり、病院に運ばれたというのです。
ところが、いくら検査しても原因が分からず、手の施(ほど)こしようがないと言われたそうです。
(きっとお父さん、家族に必死で助けを求めているんだ。何とかしてあげなきゃ……)
死後間もない霊は、近親者の周りを徘徊(はいかい)していることが多いと幸福の科学では説かれています。
父の霊は、私のところにも来ているはずなので、帰宅後すぐ、父の位牌(いはい)を置いた仏壇に向けて、大川隆法総裁の法話「天国と地獄」(※2)のCDを繰り返し流し続けました。
「私たちは、肉体の死によって滅んでしまうわけではありません。肉体には魂(たましい)というものが宿っており、死後は、その魂が肉体から離れ、あの世へと旅立ってゆくわけです」
この法話では、人が死んでから霊界に移行するまでの様子が詳しく説かれています。
(お父さん。この御法話を聴けば、あの世のことが分かるから、ちゃんと聴いてね)
そして、父が無事にあの世に還れるよう、心を込めて『正心法語 』(※3)を読みました。それは、般若心経(はんにゃしんぎょう)の一万倍以上の功徳があると言われる幸福の科学の経文です。
( 主エル・カンターレ(※4)。どうか、父がこの世に執着せず、あの世に旅立てますようお導きください―)
私は翌日も、ご法話CDを流し続け、『正心法語』を読みました。するとその夜、弟に電話をすると、こんな話を伝えられたのです。
「そういえば今日、僕が病院で患者さんを診察しているときに、急にお父さんの声が聞こえてきたんだよ」
「え、本当⁉ なんて言ってたの?」
「うん。『今、三途(さんず)の川を渡ったぞ』って言ってた。あと、『先月亡くなった義弟に会った』とか、『会いたかった人たちにも会えた』って喜んでるみたいだったよ」
「そっか……。お父さん、無事にあの世に旅立てたんだね。本当によかった」
私は、ほっと胸をなでおろし、お導きくださった主に感謝を捧(ささ)げました。それからは、毎日、わが家の御本尊(※5)の前で、父への神仏のご加護を祈りました。
また、幸福の科学の総本山・正心館の永代(えいたい)供養(※6)に申し込み、父が三途の川を渡った後、天国に導かれますようにと願いました。
(※2)この法話は、書籍『悟りに到る道』(大川隆法 著 幸福の科学出版刊)に収録されています。
(※3)幸福の科学の根本経典『仏説・正心法語』のこと。
(※4)幸福の科学の信仰対象である地球神の御名。
(※5)幸福の科学の信仰の対象「エル・カンターレ」を象徴する、家庭用の御本尊。
(※6)申し込まれた故人に対し、永代に渡り、毎日読経供養を行う、幸福の科学の供養。
父から届いたメッセージ
翌年5月。私は、父の納骨(のうこつ)法要(ほうよう)のために、栃木県那須郡にある「来世幸福園」(※7)を訪れました。来世幸福園は、仏陀の御本体である根本仏(こんぽんぶつ)の御光に守られている霊園です。
私は礼拝堂に座り、主への感謝を込めて『正心法語』を読み始めました。
すると―。
「おい、K―」
(あ! お父さん……?)
突然、身体がふわーっと温かくなり、懐(なつ)かしい父の声が心に響いてきたのです。
「ここで供養してもらえるのは、とてもありがたいことなんだ。本当にありがとう……」
父は、うれしくてしょうがないという感じで、何度も私に感謝の言葉を送ってきました。生前、唯物論者だったころの頑(かたく)なな感じはまったく消えて、喜びだけが伝わってきます。
(お父さん……。本当によかったね……)
そして法要が始まって間もなく。導師の右隣に正装して立っている父の霊が私の目には見えたのです。父は、30代か40代位に若返っているようでした。とても幸せそうで、自分の法要をしてもらえるのが、すごく誇らしいといった様子です。
(ああ、生前は唯物論者だったお父さんも、主にお導きいただけたんだ……。主エル・カンターレよ、父をお守りくださり本当にありがとうございます)
感謝の思いがあふれ、私の両頬には熱い涙が後から後から伝っていきました
(※7)総本山・那須精舎(栃木県)と、聖地・四国正心館(徳島県)の境内地にある、幸福の科学の霊園。
一番大切なのは、生きているうちにあの世の世界を知ること
私はこうした体験を通して、「生前まっとうな仕事をして、この世的に立派な生き方をしても、あの世の世界を信じていないと、死んでから大変なことになる」と、身を持って知りました。
もし、私が幸福の科学の教えを知らなかったら、父はいまだ成仏できずに苦しみ、家族に災(わざわ)いが起き続けていたでしょう。
現代では、自分の死の準備をする「終活」が流行(はや)っていますが、そのほとんどが、死後のことには一切触れていません。終活に取り組んでも、肝心の亡くなった後に、迷ってしまう方が多いのではないかと心配です。
今後とも、一人でも多くの方に、宗教を学ぶことの大切さをお伝えし、「この世でも、あの世でも幸福になれる生き方」を弘めていきたいです。
魂の救済について
『逆境の中の希望』(大川隆法 著/幸福の科学出版)第2章 魂の救済についてより抜粋したメッセージ
宗派を問わず、すべての人を救済したい
魂の救済に関して、幸福の科学は、宗派を問わず、すべての人々を救済することを目指しています。
実際、インドに巡錫したときには、ジャイナ教徒やヒンズー教徒、仏教徒など、いろいろな人々が集まってきましたし、キリスト教国に巡錫したときにも、クリスチャンたちが集まってきて、真理にきちんと耳を傾けてくれました。
宗派など関係がないのです。そういうものは、この世の人間がつくった一種の組織の違いにしかすぎず、言ってみれば、会社の違いのようなものなのです。
つまり、「どの会社が正しくて、どの会社が間違っている」というようなものではないのです。宗派の違いは、あくまでも地上の人間の住み分けの問題にすぎないため、幸福の科学は、すべての人々を救済の対象にしています。
したがって、今まで信仰していた宗教等で救われない人がいたら、亡くなったあとからでも構わないので、どうぞ、幸福の科学に救いを求めてください。そして、大川隆法の名を呼んでください。あるいは、エル・カンターレの名を呼んでくださっても結構です。
それが、現代においては阿弥陀如来の代わりになるものです。その名を呼んでいただければ、救済の光は必ず降りてくるはずです。
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