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22 August

自閉症のわが子が笑顔で生きられるようになった【子育て体験談】

自閉症の我が子が笑顔で生きられるようになった【子育て体験談】
自閉症の子どもを持つお母さんが、悩みを乗り越え、子どもの個性を輝かせていった体験です。
Hさん・Tくん(新潟県)
月刊「ヘルメス・エンゼルズ」より転載・編集

「自閉症だ」なんて

長男のTが3歳になったころ、知り合いのお母さんから、「ちょっと他の子と違うわね」と言われ、私は非常に気になりました。

Tは、保育所でいつも独りで遊んでいて、同じ年頃の子に関心を示しません。遊び方も独特で、ミニカーを直線に並べることに熱中しています。しかも、赤ちゃんの時はいつもニコニコにしていたのに、だんだん笑顔がなくなっていきました。また、3歳を過ぎても、赤ちゃん言葉しか言えませんでした。

心配になった私は、Tを専門病院に連れて行きました。そして、さまざまな検査を受けた結果、「話せるようになるかどうかは今後の成長を見ないとわからない」と言われ、「重度の発達遅滞を伴う自閉症」と診断されたのです。

(自閉症だなんて・・・)

どうやって育てればいいの?

どうやって育てればいいの?【子育て体験談】

医師の説明をうけて、私は目の前が真っ暗になりました。 それでも、「まだ可能性はあります。できるだけ子どもと一緒に過ごす時間をとってください」と医師から言われ、わらにもすがる思いでその通り実行することにしました。

家では、ことあるごとに、Tと同じ目の高さになって話しかけました。休みの日には海や町へ連れて行っていろんな経験をさせたり、物の名前を教えたりしていきました。けれども(そのまま話さなかったらどうなるのか)と、不安でたまりませんでした。

また、Tは外出先ではトイレに行かないというこだわりがありました。そのせいか何度も高熱を出していて、病院で調べてもらうと、トイレを我慢するあまり腎盂炎(じんうえん)になっていたことがわかったのです。

言葉やこだわりの問題をどうやって乗り越えればいいのか―。自閉症の本を読んでも、人に聞いても、Tにぴったり当てはまる事例がなく、毎日悩んでばかりいました。

そんなとき、幸福の科学の精舎、総本山・未来館で当時開催されていた「知的子育て研修」を受けることにしたのです。

Tの気持ちがみえてきた

研修が始まり、公案を一つひとつ考えていくと、自分がいかに焦って子育てをしていたかがわかってきました。

(Tに話せるようになってほしい。こだわりをやめてほしい―)

思い通りにならないことで苦しんでいた私。

(私が悩んでいることで、Tにプレッシャーを与えていたかもしれない・・・。ごめんね)

もっと明るい気持ちをもって、Tのよいところを褒めていかなくてはと思いました。

研修の最後に、心の中で子どもと対話する瞑想をしたときのことです。
目を閉じていると、Tがニコニコして、こう言ってくれました。

「僕はお母さんが大好きだから、心配しないで。言葉はあとからいっぱい出てくるよ。僕はまだ小さいけれど、大きなことをするために生まれてきたんだよ」

うれしくて、涙があふれてきました。

幸福の科学では、「肉体に障害があっても霊的には完全である。魂修行のために、あえて肉体に障害のある人生を選び、生まれてくる人がいる」と説かれています。私はこのとき初めて、その教えが腑に落ちました。

地図好きを伸ばして、笑顔が戻った!

地図好きを伸ばして、笑顔が戻った!【子育て体験談】

(T、障害に負けないで、頑張っていこうね)

研修を終えてから、私の心に、なんともいえない安心感が生まれ、以前のように悩むことがなくなりました。時折不安になったときは、御本尊の前でお祈りし、心を鎮めるようにしました。

研修を受けて3ヵ月ほど経ったある日のことです。保育所からの帰り道、Tは道端の水たまりをなにげなく指さして、一言、「みず」と言いました。3歳の終わりになって、やっと物の名前を口にしてくれたのです。私は胸がいっぱいになり、「そうだね。水だね」と、何度も繰り返しました。

するとTは、次から次へと言葉を覚え始めました。そればかりか、外出先でもトイレに行けるようになったのです。他の子よりは遅いペースでも、Tなりに少しずつ成長しています。私はしみじみと喜びを感じました。

(Tの好きなことを伸ばして、自信をつけさせてあげたい)

そう思った私は、Tが道路標識や「止まれ」の表示に興味を示していることに気づきました。

私が車や道路の絵を描いてみせると、やがてTも自分で絵を描くようになりました。次に道路マップを見せると、熱心に眺め、国道や県道の記号を見つけて楽しんでいます。私が「地図が好き?」と聞くと、Tは「うん!」と、にっこりしました。

私は、Tが笑顔を見せるたびに、「Tくんの魅力は笑顔だね。がんばりやさんだよね」と、ほめていきました。

自信を持てたT

Tが6歳になった時、私は就学先で悩んだ末、勇気を出して市の教育委員会に働きかけ、学区内の小学校に障害児学級を設けていただきました。

地域に住む子どもと親御さんたちが、障害児を自然に受け入れるようになってほしいと思ったからです。

Tは障害児学級で個別指導をうけながら、普通学級の授業にも参加しました。

3年生になると、Tが大いに自信を持つ出来事がありました。普通学級の社会の授業参観のときに、Tは地図の問題をすらすら解くことができたのです。

クラスの子から一目置かれたうえに、親御さんからも「すごいね」と言われ、Tはニコニコしていました。

子どもの成長に喜びを感じて

この春、Tは4年生になります。集団教育でも大丈夫だろうということで、4月から普通学級への進級にチャレンジすることになりました。友達とのつきあいもずいぶん楽しめるようになり「大きく成長したなあ」と思います。

子育ては、その過程を楽しむことが大切だと思います。幸福の科学で、「人生は一冊の問題集」と説かれているように、私も子育ての問題を解きながら、Tが人に愛を与えてゆける人になることを願っています。

オススメ書籍

『じょうずな個性の伸ばし方―お母さんの子育てバイブル―』(大川隆法 著)

『じょうずな個性の伸ばし方―お母さんの子育てバイブル―』(大川隆法著/幸福の科学出版)

子供の個性を、もっと愛してあげよう。
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子育てに悩んだり、疲れてしまったときにお読みいただきたい一書です。
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