親子の絆を確信して子育てへの勇気が湧いた! 【体験談】
母との葛藤を乗り越え自分の、子育てに確信が持てるようになったママの体験談を紹介します。
Y.Tさん・Yくん(東京都)
月刊「ヘルメス・エンゼルズ」より転載・編集
子育てに自信が持てない
長男のYは、幼いころから人一倍好奇心旺盛で元気な子でした。
ところが、幼稚園に入ると、お遊戯の練習をせずにずっと一人で別の遊びをしていたり、近所の車に石で落書きをしたりと、普通の子と違った面が見えてきたのです。
子どもの将来に不安を感じた私は、育児本を買い込み、本の通りに子育てをしようと躍起になりました。しかし、Yは「お母さんうるさい!」と、言うことを全然聞いてくれません。
小学校に上がってからも、集団行動になじめず、私への態度も全く改善されませんでした。
(このまま一緒にいたら、私のほうがダメになる…。もう見放してしまいたい)
自分の子どもなのに、心から愛せない苦しさ――。
手に負えないYを目の前にすると、そんな思いが心をよぎることもありました。
自分の子育てに全く自信が持てなかったのです。
父の死、そして母との葛藤
Yが小学1年生の冬、私の父が突然亡くなりました。
父の死は、私に親子というものを改めて見つめ直すきっかけを与えてくれました。
私は、ずっと母との関係で悩んでいたからです。
私が幼い頃、母は姑である祖母と折り合いが悪く、家の中はいつも険悪でした。
その上、父と母の喧嘩も絶えることがなく、私は「母のせいで不幸な子ども時代を過ごした」という思いでいっぱいでした。
幸福の科学で、「親子には深い縁があり、一緒に生まれ変わりながら魂修行をしている」という教えを学んでからも、母との関係を振り返ると、どうしてもその教えを心底信じることができずにいました。
しかも私は、「母に十分愛されていないから、子どもの愛し方が分からない」と、自分の子育てがうまくいかないことも母のせいにしていたのです。
しかし、そんな母が、父の死をきっかけに、こう打ち明けてきたのです。
「子どもの頃、辛い思いをさせてごめんね。お母さん、Tには幸せになってもらいたいと思っているんだよ……」
母から、優しい言葉を聞けたことに驚きました。
(ずっと母を責めてきたけど、母も私のことで悩んでいたのかもしれないな……。私が母との葛藤を持ち続ける限り、Yを心から愛することもできないんじゃないだろうか)
私は、母の言葉を聞いてから、そのことに気づき始めました。
(私がYにとって良い母親になるためにも、私は母を責める思いをなくしていかないといけない)
それからは、「母に感謝できるようになろう」と、自分に言い聞かせていったのです。
ところが、そう簡単に自分の気持ちを変えることはできません。
(今さら母に感謝するなんて…)
母のことを考えると、つい昔の嫌な記憶ばかりが浮かんでくるのです。
私は母に愛されていた
そんなある日、転機が訪れました。
幸福の科学の支部の礼拝堂で、一人、感謝の祈りを捧げていると、心の奥からあたたかいものがこみ上げてきました。
(これが仏の愛なんだろうか……)
その瞬間、(親は子どもを愛するもの、子どもは親を愛するもの――)という言葉が心の中に落ちてきたのです。
すると、私の記憶とは180度異なった母の姿がよみがえってきました。
ケガをした私をおんぶして病院に連れて行ってくれたこと。眠れない夜、ずっと側についていてくれたこと――。
(私はちゃんと母から愛されていたんだ! それに私も母を愛している!)
気がつくと、母に対する感謝の気持ちで、涙があふれてきました。
今まで握りしめていた苦しみが少しずつ溶けていくのを感じました。
そして、母が私を愛してくれたように、私もYを心から愛していこうと、素直に思うことができたのです。
この日を境に、私は「今までの自分を少しでも変えよう」と心に決め、息子のためのお祈りを始めることにしました。
その中で精一杯の愛情を込めて、朝は「担任の先生のことをよく聞いて、楽しく一日を過ごせますように。ちゃんと勉強ができますように」、夜は「今日もYが無事に一日を過ごせました。ありがとうございます」と、心を込めて祈りました。
この子と一緒にがんばろう!
そのうち、不思議なことに気がつきました。 以前に比べて、自分の心が穏やかで、とても落ち着いているのです。
Yも「お母さーん」と、素直に私に甘えてくることが多くなりました。友達もできて、学校生活にもだんだんなじめるようになってきたのです。
結局、私自身の心の葛藤や不安が、子どもにも影響していたことに、やっと気づくことができました。
そんな中、自分を本当に変えたいという思いで、幸福の科学・新宿精舎の『天才児養成祈願公案研修』を受けることにしたのです。
研修が始まってすぐ、「子どもの守護霊との対話」の時間があり、私はおそるおそるYの守護霊に問いかけてみました。
(Yの将来が不安です。これからどう育てていったらいいのでしょうか)
すると、しばらくして……。
――お母さん、心配しないで。僕は自分がこういう性格で生まれることを知っているから大丈夫です。僕を信じてください――。
心の奥から、はっきりと答えが返ってきたのです。驚きました。
Yの守護霊は、びっくりするほど力強く堂々としていて、私が心配していたことなど、本当にちっぽけなことだと思えました。
「私たちは今、約束どおり、親子で生まれて魂修行している真っ最中なんだ」
その瞬間、「子どもを育てる自信がない」という私の後ろ向きな気持ちが、スーッと消えていきました。
それからは、Yの変わったように見えるところも一つの長所と思えるようになり、今まで気づけなかった我が子の優しさも感じられるようになりました。
今では、私が疲れていると、そっとそばに寄ってきて肩を叩いてくれて、弟達に「お母さんを休ませてあげないとね」と気配りまでしてくれます。
Yは私に、確かな親子の縁、親子の愛があることを教えてくれました。
今は、「これから何があっても、この子と一緒にがんばっていける」と子育てへの勇気と自信が湧いてきています。
オススメ書籍
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