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29 April

【ライフ・ストーリー】内戦の心の傷

内戦の傷を癒した「許し」の教え

ウガンダ

幸福の科学には約100カ所の海外拠点があり、100以上の国々で信者が活動を続けています。なかでもウガンダは、アフリカ大陸初の支部精舎が落慶し、2012年には大川隆法総裁が大講演会を行うなど、アフリカ伝道の中心地となっています。内戦で心に受けた苦しみを手放し、伝道活動を続ける、ある男性のストーリーを紹介します。
(ベリーさん/男性/ウガンダ/書籍『大川隆法 ウガンダ 巡錫の軌跡』より転載・編集)

体験談親族15人を亡くした私が巡り合った「神の答え」

不幸な知らせ

ウガンダの町並み

2004年5月、出張中の私に弟が電話をかけてきました。
「兄さん、落ち着いて聞いてくれ。一昨日、反政府軍の奴らが町にやって来て……おばあちゃんやおじさんたちが皆殺しにされたんだ!」
ウガンダでは、1980年代から政府軍対反政府軍の戦闘が繰り返され、多くの民間人が犠牲になっていたのです。20年以上続く戦火で、人の死は当たり前のようになっていたのですが、自分の身内に不幸が及ぶとは思いもよりませんでした。私は震える手で受話器を置くと、(嘘であってくれ、何かの間違いであってくれ)と心で祈りながら、混乱を極めた町に車を走らせました。

変わり果てた町

到着した町に広がっていたのは変わり果てた町の姿でした。家々の壁には鮮血が飛び散り、死臭が漂い、人の泣き叫ぶ声が絶え間なく聞こえています。(もうたくさんだ、やめてくれ!)と思いながらも、現実は容赦なく押し寄せてきます。難を逃れた人たちからの話をまとめると、3日前に反政府軍が突然町に入り、一軒一軒家に押し入って銃を乱射、住民を殺害したというのです。私の親族は、反政府軍に銃を突きつけられて住居に閉じ込められた上で放火されたのです。その日、町で殺された住人は56人。そのうち15人が私の家族。私は反政府軍が虐殺をした理由を聞いて驚きました。単なる見せしめにしかすぎなかったというのです。怒りと憎しみと、それを上回る悲しみが私の心に押し寄せました。