自身の語る大河ドラマ「軍師官兵衛」

主婦の方が「ああ、こんな人なのね」と大河ドラマを観られるように、とのリクエストに見事応える、誰よりもわかりやすい本人による解説本です。「そりゃあ、ドラマを観る人の楽しみを奪ってはいけないので」と配慮を欠かない軍師官兵衛の、大河制作者への直々注文ともとれる発言とは!?

同時代目線、超有名戦国武将論から現代にも活きる知恵まで

「あの人は大盤振る舞い」「あの人はローコスト」と、簡潔明瞭に語られる偉人たちの戦略。そしてツウならご存知、自身を幽閉したあの人のことも話してしまいます。これぞ戦略、人の世の本質をつかむ洞察は時代を超えても色あせることはありません。

巧みな例え話に見受けられる現代人としての片鱗

そして今回、随所に光る巧みな例え話、「今で言やあ、常務か専務か」「今でいうと午前中に謀反を起こしたら、夕方にはもう首を取りに来たぐらいの速さに近い」――。それもそのはず、黒田官兵衛の生まれかわりは今なお御健在の某国際エコノミスト。その神がかりな千里眼で見抜く現代世界情勢は本書後半の見どころ。

現代日本人に軍師黒田官兵衛よりメッセージ

歴史上の人物、舞台を去ったと侮るなかれ。地上を見下ろし続ける守護霊として、生まれかわった現代人として、転生輪廻の臨場感までもまざまざと見せつける黒田官兵衛の魅力満載！そして終幕、「ここは忘れちゃいけないところだね」と語る、最後に伝えたかったこととは？現代日本人のキレイゴトを叩き斬る戦国の現実家『黒田官兵衛の霊言』、ぜひご一読を。