21
April
〜米軍「トモダチ作戦」に「アリガトウ」を伝えたい〜 (広報担当局長が語る)
東日本大震災の支援活動にかつてない規模で災害救助活動を展開してくれた米軍の「トモダチ作戦」。米国が示してくれた「同盟国への友情と献身」に対して、里村英一・広報担当局長が「アリガトウ」のメッセージを寄せた。
「トモダチ」に「アリガトウ」を
幸福の科学グループ広報担当局長 里村英一
東日本大震災は死者・行方不明者が三万人に迫る戦後最悪の災害になってしまいました。この未曾有の事態に対して幸福の科学グループでは、大川隆法総裁指導のもと、被災地の皆様の無事と復興を祈る祈願や犠牲者の慰霊を行い、ガソリンや生活必需品を現地に送り続けています。また幸福実現党では義援金を募集、現在までに約五千万円以上が集まり、被災地へ寄付を始めました。
今回の震災では、支援を申し入れてきた国・組織は136、国際機関は39にのぼりましたが、なかでも米軍による「トモダチ作戦」は質量共に圧倒的なものでした。その規模は、陸、海、空、海兵隊の四軍で約一万八千名が参加して、原子力空母など艦船十九隻と航空機約百四十機が出動。支援物資の搬送、行方不明者の捜索、電気などの生活インフラの工事や瓦礫の撤去など広範囲な活動が行われました。この「トモダチ作戦」を見て、改めて日米同盟の重要性が再認識できました。
ただ残念だったのは、この「トモダチ作戦」について、当初は国内メディアの報道が少なく、国民の間で広く米国への感謝や日米同盟の大切さの再認識があまりなされなかったことです。もちろん、支援してくれたどの国にも感謝してしかるべきですが、米国を「ワン・ノブ・ゼム」にしてしまうのはいかがなものでしょうか。
こうした報道の背景を考えると、やはり現政権党である民主党が日米同盟をあまり評価してこなかったという事情が浮かび上がってきます。例えば、トモダチ作戦遂行中においては、北沢防衛大臣からは米国への「感謝」の言葉がありましたが、松本外務大臣、さらにトップの菅首相からの積極的な米国や米軍への感謝の言葉はあまりありませんでした。4月中旬にクリントン米国務長官が来日したときに、やっと首相からは丁重な感謝の言葉が出ましたが、やや遅きに失した感がありました。こうした政権トップの米国への評価が希薄なことが、報道に影響を与えているのではと考えたら邪推に過ぎましょうか。
ことは外交問題に発展しかねないだけに賢明な認識が求められます。と言うのも、米国では、「日本は米国を信頼していない」という意見が政府高官やメディアで出ているからです。これに加えて今回の「トモダチ作戦」への日本側の評価は低いという印象が米国側に残ってしまったら、日米関係に大きな亀裂が入りかねません。
首相の米国不信、日米同盟嫌いが国民の安全や平和を脅かすことは、絶対にあってはならないことを強調しておきたいと思います。
被災地の方々から寄せられた米軍への感謝の声をご紹介します。
■ 岩手県野田村・野田村役場に勤務の男性(60歳代)
「米軍の方々は、日々の任務の合間を縫ってボランティアとして駆けつけてくれた。足場の悪い危険な場所での瓦礫の撤去も積極的にこなしてくれる。すべての村民が感謝している」
■ 岩手県野田村・会社員の男性(18歳)
「アメリカ製の衣料品やお菓子、子供の用のおもちゃをプレゼントしてくれた。ありがとうの気持ちでいっぱいです」
■ 岩手県野田村・会社員の男性(65歳)
「米軍の方は、津波で流された家財道具を一生懸命に撤去してくれている。日本人が二人でしか持てないような重い冷蔵庫でも一人で軽々と肩に担いだりして体力があり、本当に頼もしい。感謝したい」
■宮城県石巻市・自営業の男性(63歳)
「米軍の人は瓦礫を撤去するときに、写真や位牌を見つけると、ちゃんととっておいてくれる。細かい心配りもしてくれて、言葉も出ないぐらいありがたい」
■ 宮城県石巻市・小学4年生の女児(9歳)
「私たちの学校の校庭は瓦礫の山だったけど、アメリカの人たちがきれいに掃除してくれたから、今では遊ぶこともできる。バッジやシール、ゲームなどもくれた。ありがとうございます」