大川きょう子氏問題で幸福の科学・広報担当局長に聞く
※以下は、『ザ・リバティ』4月号(2月末発刊)に掲載される記事を引用したものです。
―大川きょう子氏問題で幸福の科学・広報担当局長に聞く―
「きょう子氏が一日も早く反省・ 改心することを願っています」
かつて幸福の科学総裁補佐であった大川きょう子氏が、週刊誌などで幸福の科学グループの大川隆法・創始者兼総裁や教団を誹謗している。いま何が起きているのか。この問題について、同グループの里村英一・広報担当局長に聞いた。
──今回の大川きょう子氏問題に対して、いろいろ週刊誌等にも出ていますので、見解を聞かせていただきたいと思います。
大川きょう子氏は虚実織り交ぜていろいろな話をされていますが、私共としては非常に残念であり、気の毒なラインを超えていると言わざるを得ません。きょう子氏は、「大川総裁に女性問題があった」というような主張までしているようですが、そのような事実は一切ありません。
そもそも、信仰を失った者が教祖の妻やあるいは補佐という立場にいられるわけはなく、補佐機能を保つために、男女の秘書チームが、大川総裁の聖務を支えているわけです。これを、女性問題だとか一夫多妻制だと曲解しておられるんですね。
例えば、総裁は昨年だけでも229回も説法され、書店で販売される本だけでも52冊も出版されています。はっきり言って超人的なお仕事をされています。これをきょう子氏が補佐できないから多くの男性、女性の弟子がお支えしている、こういうことがここ数年続いており、その体制に嫉妬して、「女性問題」があるなどと称しているわけです。
──今回の問題は、総裁が伝道で全国各地の支部を回られるようになったのがきっかけと聞いていますが?
2007年6月から大川総裁は各地の支部を説法してまわる「支部巡錫(じゅんしゃく)」を始められました。これに対してきょう子氏は、そうした支部等に行って、直接信者さんと語り合う必要はないと反対されました。しかし、大川総裁は、せっかく縁あって幸福の科学の会員になられた方々と一度は直接お会いするような機会をできるだけ多く設けたいとおっしゃって支部巡錫を始められました。
宗教家として、さらに言えば救世主として、法によって人類を救うという使命を、大川総裁は果たそうとされています。それに対してきょう子氏は、救世主自らの伝道によって教団の発展が早まることに違和感を持たれたようです。
──なぜ、きょう子氏はこのような事態に至ったのでしょうか?
きょう子氏が教団の草創期に功績があったのは確かです。ただ、教団は設立されて今年で25周年、今や政治や教育分野に進出し、海外にも飛躍しています。この教団の発展に対して、きょう子氏が救世主の妻として能力的にキャパオーバーになってしまった部分はあるかもしれません。
でも、これはすごく残念なことです。かつて信者有志による講談社フライデー事件という間違った言論機関への抗議行動がありましたけれども、きょう子氏は勇気を持って抗議した信者さんの姿を見て、「私は信者さんたちのために命を落としても構わない」とまで公言されていました。その同じ方がこうしたメディアでの発言を通じて全世界の信者の心を傷つけていること、そしてさらには、会員限定で行われたきょう子氏に改心を促すための宗教的指導を、名誉毀損であるというふうに主張されているのは残念でなりません。
誰もきょう子氏が憎いわけではありません。信者さんの愛の思い、そして大川総裁の慈悲に気づいていただきたいと思います。
──総裁が一夫多妻制を言いだしたという、きょう子氏の発言もありましたが、事実ですか?
事実無根です。幸福の科学においては、一夫多妻制なる教義は存在しません。昨年だけで150人以上の霊人の霊言が収録されて公開されておりますけれども、確かに霊人の中には夫婦関係について独自の意見をお持ちの方もいます。しかし、当会の場合は霊人の言論の自由を認める立場からも、あえてそうした大川総裁の考え方や教義とは違う意見でも、個性の証明の一つとして公開しています。幸福の科学を厳しく批判する霊人の声でもそのまま出しています。そうした霊人の一意見をとらえて一夫多妻制であるかのように言っているとしたら、教義に対する無理解もはなはだしいと言わざるを得ません。
──退会者が大量に出ていたり、寄付が集まらなくなってきているなどの一部報道もありましたが?
まったく事実に反しています。信者数は海外も含めて1200万人を超えていますし、国内はもとより、インド、ブラジル、アフリカ等地球の反対側でも毎日信者が増えています。政治のほうでは、幸福実現党は先般、次期衆院選挙のために100人を超える立候補予定者を発表したばかりです。教育事業においても幸福の科学学園は2013年に関西校設立を目指して動いています。さらに、海外の精舎も続々落慶しており、幸福の科学の規模、活動は、ますます発展しているのが事実です。
──総裁が高級時計を持っているというような報道もありましたが、これについてはどうですか?
大川総裁が行事や大講演会で身に付けていらっしゃるものは、主が実際にお使いになった大切な宝物(ほうもつ)として、当教団でしっかりと管理させていただき後世に伝えるべきものです。私物ではありません。後世にお伝えする主のお姿が素晴らしいものであるのは、私たち信者にとっても喜びなのです。
ちなみに大川総裁の収入については公表しておりませんが、大川総裁は教団や幸福の科学学園に対して、すべての印税収入をはじめ、多額の寄付をされていることを明言しておきます。
──きょう子氏は教団のせいでお子様たちとの関係が悪くなったと発言しているようですが?
これまでの母親の姿を見て、すでに成人しておられる長男、長女はじめ、お子様方自らの意思できょう子氏から離れていったというのが事実です。
──きょう子氏は名誉毀損訴訟や離婚訴訟を起こす考えと聞いていますが、今後教団としてどのように対応していきますか?
教団としては粛々と対応していきたいと思います。私共はあくまでも、ご本人が反省して改心されるのを望んでいます。ですから、心ない言葉を仮にきょう子氏が使われるにしても、こちらは、宗教者として一人の仏弟子が再び信仰心を取り戻すことを願いたいと思います。