幸福の科学情報
24 February

月刊「ザ・リバティ」レポート 大川きょう子氏問題の真相

(パート1)
幸福の科学が大川きょう子氏を永久追放

 幸福の科学は22日、かつて教団の総裁補佐であった大川きょう子氏を、信者として教団から永久追放(除名)する懲戒処分を理事会にて決定した。同氏が還俗(教団のあらゆる役職から勇退)した昨年10月28日を処分の日付とするという。教団側は処分の理由を以下のように発表している。
 「三宝帰依(注1)違反、和合僧破壊の罪(注2)、在職中における教団に対する多大の人的・経営的損失の責任、複数の週刊誌を用いた教団に対する様々の名誉毀損・虚偽の風説の流布行為、数々の言葉で神聖なる信仰の対象 主エル・カンターレを汚した行為、霊言・霊示への愚ろう行為、神聖な霊言に名誉毀損なる言いがかりをつけた行為、教団財産の詐取を企図した行為等による」

(注1)仏(現成の仏陀である大川隆法総裁)、法(仏陀の説く教え)、僧(仏弟子が集う僧団)の三つの宝を信じ、この三宝に従って生きること。
(注2)仏陀の創った教団を混乱に陥れ、信者に疑念を抱かせたり、教団を分裂させたりする罪。

 信仰なき者は去るべき

 昨年末より複数の週刊誌が、「大川きょう子総裁夫人が幸福の科学教団から一方的に追放され、子供に会わせてもらうこともできない状況に追いやられている」などと報じ、大川隆法総裁と教団を誹謗中傷する記事を掲載し続けていた
。「教団の内情を初めて明かした」と書き立てられたように、その記事の内容は総裁夫人であるきょう子氏が自ら持ち込んだものだ。同氏は週刊誌のなかで、「総裁の〝女性問題〟」「悪霊呼ばわりされ、子供と会うこともできない」などと主張しているが、教団側はこれらを事実無根として一切否定してきた。
  大川総裁はこの問題について明らかにするために、昨年より、きょう子氏の守護霊やご子息たちの守護霊などの霊言(注3)を公開の場で収録し、支部など全国の教団施設で信者を対象に開示していた。
 きょう子氏守護霊の主張は、自らを教団の共同教祖であるとし、役職への復帰や教団財産の引き渡しを求めるものだった。
 同氏は2月25日にも、教団に対して名誉毀損など、1億円の損害賠償を求める訴えを起こすと見られている。
 幸福の科学の里村英一・広報担当局長は今回の処分に関してこう説明する。
 「改心を願ってこれまで宗教的な指導をしてきましたが、教団に対するマスコミでの誹謗、名誉毀損が看過できないレベルになったこと、また現実に教団を名誉毀損で訴えると脅してきたことから、今回のような処分に到りました。この決定を真摯に受け止めていただきたい」
 大川総裁は22日、教団総合本部における公開インタビューで、今回の問題について自身の考えを明らかにした。以下はその抜粋。
 「信者の皆さんには迷惑をかけて申し訳ないと思っていますが、宗教的にはもはや夫婦ではないと思っております。
 信仰なき者は去るべきです。妻なる立場で信者を惑わす罪、和合僧破壊の罪を犯すならば離縁するのは当然です。
 少なくとも、教団施設に住みながら週刊誌を通して教団を攻撃し、名誉毀損の訴訟で脅してくるというのは教団追放の罪に値します。
 私自身は、命の限り自分の仕事をまっとうしたいと思っています」

(注3)霊言とは、あの世に存在しているさまざまな霊を体に入れ、自らの発声器官を通して霊に自由に語らせる現象のこと。大川総裁は昨年だけで100人を超える霊を呼び出している。

(パート2)
インタビュー
「大川隆法 家庭と伝道を語る」抜粋レポート

私は信者との約束を守りたい

 大川総裁は2月21日、教団総合本部において公開インタビュー「大川隆法 家庭と伝道を語る」を行い、今回の問題について答えた。以下にその発言要旨を編集部が整理してレポートする。
 (きょう子氏からの一連の非難について)

 基本的には財産的な問題ではないかと思います。自分のこれまでの貢献に比して、教団側の処遇が不十分であると考えているのでしょう。
 私自身は、教団の財産はすべてお布施を預かったものであり、個人のものではないと認識していますが、(きょう子氏は)個人のものと考えており、半分は自分のものだと思っているようです。
 (教団でのきょう子氏の立場について)

 昨年10月に向こうが弁護士を立てた時点で、もはや会内の人間とは認められないと判断し、教団の名誉相談役を辞めてもらいました。
 (教団の財産について)

 以前は、私には印税などの収入も入っていましたが(注)、教団が昔、財政危機を経験したこともあるので、万一、資金ショートが起きないようにバッファーするつもりで貯金しています。近年は学園事業などの教団事業にも寄付しており、こうした財産を個人のものとは考えていません。

(注)現在は全額寄付されている。

 (きょう子氏守護霊の霊言について)

  家内は訴訟で解決しようとしていますが、私は信者さんの理解を得ることが大事だと考えたので、真実を明らかにするために本人の守護霊との対話(「文殊の霊言①②」)を収録して公開しました。
 本人はそれを名誉毀損だとして1億円の訴訟を打とうとしているのですが、これは事実をばらされたから怒ったのだと思います。名誉毀損というのは、事実の証明があれば成り立たないものです。事実そのものだから怒ったのです。分派して文殊教団のようなものを作る構想を持っているようでしたので、偽文殊であることが明らかにされて困っているのです。
 (家庭の状況について)

 家庭を守っているのは私で、家内は主人の許可もなく年に2ヶ月ほど家を空けて海外へ行くなどし、子供を放り出している状態でした。
 (ご子息について)

 家内は5人の子供たちを自宅(注)に連れていくつもりでいたようですが、誰もついていきませんでした。
 「父親は仕事をしているが、母親はしていない。仕事をしている人を支えなかったら、教団が潰れてしまう」という意見で子供たちは全員一致していたので、(教祖殿である)大悟館から自分たちは出ないという結論でした。

(注)現在は教団に寄付され、教団施設になっている。

 (今回の霊言が親子仲を悪くしたという主張について)

 まったくの嘘であり、ずっと以前から関係は良くないです。
 長男は一昨年、「母親に対して甘すぎる。夫婦間のけじめをつけて離婚しろ」ということを私に言ってきましたし、他の子供たちも中学生くらいから批判的な意識は持っていました。
 家内は長男のことも小学校に上がる前から相当いじめていたので、それを見ていた他の子供たちは「あれは児童虐待だ」と言っていたくらいです。
 (秘書について)

 初期の頃は、家内も仕事面で貢献したところはあったのですが、途中から能力的に足りなくなってきました。
 それでも本人は仕事を手伝うスタイルのほうを取りたくて、子供の世話や家事を秘書に全部任せるようになりました。
 週刊誌に対しては、まるで私が奥さんの代理として秘書を入れているかのように言って攻めてきていますが、実際は家事等をするのが嫌で、楽をするために家内が自分でつくった体制なのです。
 (きょう子氏の公私混同について)

 会社的に見れば、社長業に当たる部分に介入しすぎるところに問題がありました。例えば理事長の首の挿げ替えまで勝手にやり始めましたから、これはやりすぎです。教団の財産面にも口を出して運用させたりしていたので、これはもう引っ込めないといけないと判断しました。
 「言うことを聞かなかったら離婚するぞ」という脅しをいつもかけてきたのですが、これではどこの会社の社長でも大変でしょう。
 家内はだんだん公よりも私のほうが優先してきましたし、逆に私のほうが家内のスケジュールの隙を見て仕事している状態で、公式行事はできなくなっていきました。
 (霊言によって教団の運営や家庭内を混乱させたという主張について)

  家内は私が受ける霊言の内容について、自分が審神者(注)として判断しているつもりでいたようです。
 しかし、家内がいなくなっても教団はしっかり運営されているので、それは事実ではないということです。私はいろんな意見を聞きますが、最終的には自分で判断をしています。普通の霊能者と違って、私はこの世の実務や運営ができるのです。

(注)霊人が語った内容について、その正否や真意を解釈して判断を下せる者。

 (全国巡錫について)

 私が巡錫(注)を始めた理由は、霊示でも何でもありません。07年の5月頃に大阪の教団施設を視察に行ったとき、平日にもかかわらず、それを知った信者のみなさんが200人くらい集まってきたのを見て、「こんなに自分は仕事をしてなかったのか」と反省しきりだったのです。
 「全国の会員さんに一回は会いたいな。せっかく信者になったのに、総裁に一度も会ったことがなく、直接話を聞いたこともないのは残念だろうな」と思って始めたのです。

(注)錫杖を持って巡行する意から、僧が各地をめぐり歩いて教えを弘めること。大川総裁は全国の支部・精舎を巡錫し説法を続けている。

 (巡錫への反対について)

 家内は基本的に信仰心がなく、宗教家の仕事を理解していなかったため、教団経営については20数年前から正反対の考え方をいつもしていました。「支部巡錫して信者さんに会うとずいぶん喜んでくれる」と言っても「そんなのは支部長の仕事だ」という考えでしたね。
 それで私が忙しくなったために、自分へのサービスが減ったと言って怒り、「離婚するぞ」「自殺するぞ」と脅しをかけてきているのです。
 (巡錫での秘書の役割について)

 巡錫には男性の秘書しか連れて行ってはいけないと言うのですが、やはり男性に向いている仕事と女性に向いている仕事があります。
 きちんとした行事をするには、男女共にいろんなタイプの人を連れて行かないと難しいのです。衣装や化粧、備品などについては、男性だけでは神経が行き届かないので、女性がいないとできないのです。それに嫉妬されると行事になりません。
 (仕事への理解について)

 初期の規模が小さい頃は一緒にやれても、組織が大きくなったら身を引かなくてはいけないのですが、家内は自分で仕切れないと沽券にかかわるので、秘書がやるのを許しませんでした。
 ハワイに巡錫したときも、結局秘書は一人も付けさせませんでしたから、秘書機能を理解していません。事実上、10年ぐらいは総合本部と東京正心館以外での講演は潰れていました。
 伝道は宗教家の基本ですので、伝道できないぐらいなら奥さんをもらわないのが一番です。やはり結婚によってそこまで縛るのは度が過ぎていると思います。
 生まれ育った環境をまねした面も一部あるので、同情の余地はあるのですが、私とは勉強量に相当差がありましたし、大きな組織の運営について学べなかったのです。
 (きょう子氏の今後について)

 支部巡錫している間に、子供たちを集めて夫の悪口を言い聞かせるなど、夫が最も大変な時期に背後から銃弾を撃ってくるような方ですから、やはり女性の鏡にするには申し訳ない状態です。
 どうせ「エル・カンターレが地球の光」と言っても否定するだろうし、認めないでしょうから、これが奥さんでは信者さんが気の毒です。もうけじめが必要だと考えています。
 こちらは離婚届を渡して「私は信者との約束のほうを優先しますので、気に入らなかったら好きにしてください」と言っています。

 (訴訟について)

 そもそも結婚は神社仏閣や教会で結婚式を挙げて決めるものであって、裁判所で結婚式や離婚式をやるものではありません。役所の手続きはこの世の問題ですから、結婚も離婚も宗教団体の中で判断した時点で、本当は成立していると私は思います。世間法やマスコミが入ってきて決めるようなことではなく、入ってくること自体が穢れだと思います。
 (信者へのメッセージ)

 信者の皆さんには迷惑をかけて申し訳ないと思っていますが、宗教的にはもはや夫婦ではないと思っております。私はただ真理の探究をしているだけですから、二人で歩めないならば一人で行くつもりです。
 信仰なき者は去るべきだと思います。妻なる立場で信者を惑わす罪、和合僧破壊の罪を犯すならば離縁するのは当然です。少なくとも、教団施設に住みながら週刊誌を通して教団を攻撃し、名誉毀損の訴訟で脅してくるというのは教団追放の罪に値します。
 私自身は、命の限り自分の仕事をまっとうしたいと思っています。信者との約束を守るために倒れるまで戦います。