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餃子ぎょうざの製造会社を経営するKさん。実は、30歳のときに父親の負債総額約3千万円を引き受けることに―。
そんなKさんは、幸福の科学の教えを実践し、運命を切り拓いてきました。今回は、人生の「どん底」から事業を立ち上げ、発展を続けてきた経営者の体験談を紹介します。

K・Aさん(46歳・愛知県・会社経営者)
隔月「ザ・伝道」230号より転載・編集

体験談豊かさを引き寄せる心の法則

父の背中を追いかけた少年時代

1972年、私は養豚と農業を営む両親のもとに三男として生まれました。父は、祖父から引き継いだ農業だけでなく、養豚を本格的に始め、一代で大きくした実業家でした。そんな父は私の憧れで、いつしか自分も、「将来は、父のようになりたい」と思うようになっていました。

15歳のとき、7歳上の長兄が書店で大川総裁の書籍を買ってきたことをきっかけに、私は幸福の科学に出合いました。

人生に成功する心の法則から宇宙創世の真実まで、他では知りえないようなスケールの大きな教えに魅了され、夢中になって書籍を読んだのです。そして、19歳のときに「もっと真理を学びたい」と、兄たちと幸福の科学の会員になりました。

22歳頃のKさん。幸福の科学の豊橋支部にて

「このままでは家族共倒れだ」

私は地元の高校を卒業後、全国チェーンの雑貨屋に就職しました。そして、28歳のとき、「自分の会社を立ち上げたい」という夢を描いて雑貨の卸売おろしうりで独立の準備を進めていたのです。そんなある日、父から、ショッキングな話を打ち明けられました。

「A…。実は、うちの中華料理店の経営が危ないんだ。店を手伝ってくれないか?」

この何年か前に、父は養豚業をたたみ、2番目の兄と一緒に中華料理店を始めていました。しかし、経営は想像以上に厳しく、借金もできてしまったというのです。

(そんなに大変な状況だったのか……)

父が私に助けを求めてくることなど、今まで一度もありませんでした。よほど経営が苦しいのだと察した私は、自分の夢をいったん諦め、家業を手伝うことにしたのです。
実際に働き始めると、本当に厳しい状況が徐々に見えてきました。しかし、ただ黙って負債ふさいが膨らむのを見ているわけにはいきません。

(料理の味は良いと思うんだけどな……)

自分にできることを探していたとき、父自慢の手作り餃子を卸売することを思いついたのです。小売店に何度も足を運んで営業すると、ありがたいことに注文してくださるところがちらほらと出てきました。それでも、店の経営はなかなか回復させることができません。

(このままでは家族共倒れだ……なんとかしないとまずい)

2003年、私は突破口を見つけたいと、貯金をはたいて幸福の科学の中部正心館の『経営必勝法』研修に参加することにしたのです。

研修には、たくさんの経営者の方々が集っていました。まだ何の事業も起こしていない私はその中に混ざって参加したのです。
研修では、大きな成功ビジョンをありありと描くことの大切さについて解説がありました。

(「起業したい」という夢は何度も描いてきた。でも心のどこかで、「俺には無理じゃないか」って尻込みしていた気がする…)

思えば私は、憧れの父と比べて何もかも劣っている自分に自信がありませんでした。しかし、崖っぷちの今、「自分を信じて、とにかくやってみよう」と心のスイッチが切り替わったのです。そして、餃子の製造と販売で起業することを決心しました。30歳のときでした。

「どん底」の暮らしのなかでも見失わなかった希望

しかし、私が事業を始めてしばらく経つと、父の店は廃業が決まりました。家族が住む実家も競売にかけられそうになり、負債はすべて合わせると3千万円にものぼりました。

(親父もおふくろも、もう高齢だ。今から借金を返すのは難しいんじゃないか……)

私は、両親の代わりに借金を返済することにしたのです。今まで育ててくれた父母を見捨てることはできませんでした。

餃子工場は、ずいぶん前に豚舎として使っていた実家の倉庫をリフォームして使うことにしました。といっても、一文無しですから、ホームセンターで機材を買ってきて自分で改装した手作りの工場です。

当時、結婚したばかりの妻も、一緒になって汗を流してくれました。肝心の餃子製造機は、父の中華料理店で使っていたものをゆずり受けました。

そんなある日、父と自宅で過ごしていたときのことです。

「A、俺には財産も何も残ってない。お前にのこせた物は、あの餃子製造機だけだ」
「親父……」

ぼそりぼそりと、力なくつぶやく父を見て、私は必ず事業を成功させると心に誓ったのでした。

さっそく仕事を始めた私は、妻と二人で餃子を作っては、近所を一軒一軒まわって売り歩きました。

「ごめんください!餃子はいかがですか」
「ありがとう。この前、おたくの餃子をいただいたら、すごく美味しかったわ。今日も買おうかしら」

行商に行くと、うちの餃子をとても喜んで買ってくださるお客さんがたくさんいました。元々、雑貨を扱う会社を起業したかった私は、それまで「餃子の仕事は仕方なく始めた」と思っていました。

しかし、お客さんの笑顔を見て、餃子を作る自分の仕事に対する誇りが持て、何よりも情熱がふつふつと湧いてきたのです。

一方、一家の生活はまさに「その日暮らし」の状態。お金が足りないときは、家電や本や服など、売れそうなものは何でも売って食いつなぎました。しかし、そんななかでも、私も妻も、ちっとも卑屈にはなりませんでした。

幸福の科学で「心に描いた未来が現実になる」と学んでいたので、現状を悲観するのではなく、会社が発展した明るい未来をとにかく信じ続けたのです。

むしろ、「どうしたらお客さんに喜んでもらえるか」、アイデアを出して商品を考えたり、営業したり、自分で仕事を創造できることが嬉しく、休むことも忘れて無我夢中で働きました。

父親が経営していた中華料理屋の前で、家族と従業員の方々と一緒に撮った1枚。(Kさんは後列右端)
幸福の科学 中部正心館

国産無添加の餃子作りに挑戦

会社を始めて、5年近く経っていた2007年。仕事も軌道に乗り、両親も餃子の配達などを手伝ってくれるようになっていました。
そんなある日のことです。高齢の男性から工場に問い合わせの電話がありました。

「おたくの工場で、国産無添加むてんかの食材を使った餃子は作れないかい?」

その男性は経営している小売店で「素材にこだわった餃子」を販売したいと、新商品を探しているのだと言いました。
しかし、良い品が見つからず、困っているそうなのです。うちの会社の噂を聞いて、連絡したと聞きました。

(うちは無添加食品に加工する知識も、国産食材の仕入れルートもない。でも…)

一瞬、仕事を請けるかどうかためらいました。しかし、大川総裁の『常勝思考』の言葉が、ふと心に浮かんだのです。

「道を拓く方法を常に考える必要があります。現状で勝手にネックを決めるので
はなくて、常に、『どうすれば道が拓けるか』『何か工夫はないか』ということを考える必要があります―」

(そうだ。できないことはないはずだ。方法を探ってみよう)

うちの会社を頼ってくださったお客様を絶対に無下むげにはできない。私は、未経験の仕事に挑戦すると決めたのです。

それからは毎日、試行錯誤さくごの連続でした。まずお肉や野菜など、国産食材の情報集めを行います。納得する食材を求めて自ら農家さんのところへ足を運んでは、工場に持ち帰ってさまざまな組み合わせを試しました。

添加物が含まれた調味料を使わないで旨味を出す研究も重ねたのです。お客さんの期待に応えたい―。私は、その一心で商品開発に没頭しました。

そして、ついに餃子が完成。注文してくださったお客さんに、商品を届け、さっそく試食をしてもらいました。お客さんは餃子を口に入れ、箸を置きました。私は手に汗を感じながらお客さんの一言を待ったのです。

「Kくん、おいしいよ。これならいける。一生懸命やってくれてありがとう」

(良かった…!)

お客さんが喜ぶ商品を提供できたことに安堵しました。さらにお客さんは、私の仕事への姿勢を見て信頼してくださり、その後も発注してくださるようになったのです。そればかりか、他の小売店仲間や農家さんに私を紹介してくれました。以来、紹介をきっかけにまた次の仕事の注文が入るようになったのです。

(信用こそ財産だ―)

さらに、この直後、隣国で製造された冷凍餃子に毒物が混入していたという事件が発生し、「食品の安全」への世論の関心が一気に高まりました。完成したばかりのうちの国産無添加餃子は、口コミでまたたくまに広まったのです。

長年、Kさんが愛読している2冊。仕事のヒントを得るために折りにふれて開いている。

「経営者の心境が経営に現れる」

売り上げの上昇に合わせて社員も雇うようになり、会社はこのまま順調に発展を続けるかのように見えました。しかし、突如、業績がガクンと落ち込み、赤字が続いて経営危機になったのです。

(なんで売れないんだ……)

原因が分からず、パニックにおちいってしまいました。気がつくと、「今、どれくらい売れている?」と売り上げのことばかり考えていました。しまいには、「従業員がちゃんと働いていない のではないか」と大切な会社の仲間までも疑ってしまったのです。
ある日、心が波立っていた私に、知り合いの先輩経営者が声をかけてくれました。

「そんなことで一喜一憂するなよ」

その言葉にはっと我に返りました。売り上げが落ちたことにとらわれて、“もっと大事なこと”を見失っていたのです。
私は、自宅に安置している、幸福の科学の御本尊に祈って、これまでの自分の心の間違いを一つひとつ反省していきました。

(リーダーとしての自分の成長が追いついていなかった……)

大川総裁は『経営入門』のなかで「トップの能力の限界が、会社の発展の限界になる」と説かれています。まさに自分はトップに必要な大局観や、未来を見通した経営戦略などが持てていなかったことに気づいたのです。

「こちらが売りたいものを売っていた」ことなど、経営の改善ポイントはいくつも見つかりましたが、どれも根本をたどれば、トップである自分の「心の甘さ」からきていました。

(この危機をバネにしよう)

私は、仕事を見直しました。お客さんを観察し、「リピーターになってもらうためには何を提供したら良いか」を考え、餃子以外にも中華惣菜を作るなど、改善を重ねたのです。その結果、約3カ月で会社を立て直すことができました。

大黒天の使命を果たしたい

経営が危うかった時期は、私が日々の忙しさにかまけて、心をみつめる宗教修行をおこたっていた時期と重なっていました。

経営者こそ自己反省したり教養を深めたりすることが大切だと実感した私は、以来、幸福の科学の精舎や支部での研修や祈願に今まで以上に積極的に参加するようになりました。

ある時、幸福の科学の中部正心館の研修で瞑想に取り組んでいると、不思議な体験が臨みました。私の守護霊も一緒になって、餃子の営業に行っているビジョンが浮かんで見えたのです。

(目に見えない存在がいつも応援してくれているんだな…)

私たち人間は、神仏には生かされている存在です。その恩を世の中に返していくことこそが、仕事の本質なのだと思ったのです。

(これからもっと、豊橋や日本の発展に貢献したい!)

そう強く願った私は、畜産農家の皆さんと協力して、地元の野菜やお肉を使ったバラエティ豊かな餃子の開発と販売を精力的に行うようになりました。単に、地元の食材を使うのではなく、その魅力を最大限に引き出すことに挑戦していったのです。

また、今では地元の農家の方々のコミュニティに入って、皆さんの悩みを聞いたり、農産物のPRのお手伝いができないか提案したりするようになり、事業はさらに広がりつつあります。

会社を立ち上げたときは、多額の借金を抱え、なんとか生きてるような状況でした。今では借金も完済し、会社も成長させることができました。これもすべて、多くの方々の支えと、何より、神仏のご指導があったおかげです。

幸福の科学に出合っていなければ、私も家族も今ごろ、路頭に迷っていたかもしれません。今後は、世界も視野に入れて発展を続け、食を通して人々の暮らしを豊かにしていきたいのです。そのために私が出来ることは何でもさせていただきたいと思っています。そうした大黒天の使命を果たしていきます。

Kさんが毎月通っている幸福の科学中部正心館の真理経営者プロフェッショナルコース研修の資料
精舎研修で得たインスピレーションをヒントに開発した自社ブランドの小麦粉「桜」。
餃子の皮を製造するKさん。商品開発など社長業の合間に工場に入って製造を手伝うことも。
Kさんが足繁く通う幸福の科学豊橋支部の皆さんと。
同じ信仰を持つ仲間との語らいは、心がほぐれるひととき。

【解説】Kさんが豊かさを引き寄せたポイントとは

Point1 誠実に仕事をして、お客さんから信用された

大川総裁は、正直さや誠実さが信用の基礎であり、ビジネスの発展の原理だと説いています。Kさんは、どんなに難しい仕事でも、「お客さんの期待に応えたい」という誠実な思いで、挑戦していました。その姿勢がお客さんの信用や評判となって、会社は発展していったのです。

Point2「人や社会の幸福のために」という思いで働いている

Kさんは、自分の会社だけ儲かれば良いとは思わず、「お客さんに喜んでもらえるように」「日本全体が豊かになるように」という気持ちで仕事を続けてきました。富は、「他の人のために尽くそうという愛の思いを持って働く人のところに集まる」という法則があるのです。

書籍で学ぶ読むと人生に希望が持てるオススメBOOK

『心が豊かになる法則』(大川隆法 著/幸福の科学出版)

人生の成功をつかむ言葉

 

「お金を儲けよう」などと思う必要はまったくなく、お金というのは、熱心かつ誠実に、世のため人のためになる仕事をしようと思って、実際にそれをやってのけた人には、必ずついてきます。


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孤児として育ち、「自分は必要のない人間だ」と、ネガティブな思いを抱えて生きてきたポールさん。そんな彼の人生を変えたのは、幸福の科学の教えとの出合いでした。そしてさらに、ある奇跡がその身に―。 今回は、ウガンダから心温まる感動の体験談をお届けします。 ポール・ルビア・ルブヤさん(36歳・ウガンダ共和国・幸福の科学職員) 隔月「ザ・伝道」229号より転載・編集


体験談ネガティブからの脱出

母さん、どうして私を置いていなくなったの?

私は、孤児として祖母の元で育てられました。 実の父母の顔も知らず、愛された記憶もなかった私は、ずっと心のなかに孤独を抱えて生きてきたのです。 自分のルーツや両親のことが知りたくて、あるとき、祖母に聞いたことがあります。すると、衝撃的な話を打ち明けられました。 両親と、赤ん坊だった私は穏やかに暮らしていたそうです。しかし、そんな幸せな毎日は、ある日を境に、一転してしまったというのです。 それは、突然の父の死。 ウガンダでは当時、政府や反政府組織による住民への襲撃や略奪が横行していて、地方裁判官として働いていた父は、こうした闘争に巻き込まれて、何者かに銃殺されてしまったと―。 母は、ショックのあまり、父の葬儀の最中に倒れて、しばらく入院したそうです。 ところが、そんな母が、ある日突然、私を置いて、どこかに逃亡してしまったのだと聞かされました。 私はまだ生後8ヶ月の乳飲み子でした。

●内戦を繰り返したウガンダの歴史

1962年にイギリスから独立して以降、たびたびクーデターが発生。特に、80年代から始まった、政府軍と反政府組織との戦闘は20年近く続き、住民への襲撃や略奪も横行していた。ポールさんが生まれた頃も、こうした政情不安が続いていた。

(母さんは、どうして僕を捨てたの? 母さんはこの国のどこかで生きているの?) 私は、自分の生い立ちを恨みました。 幸い、医者として働く裕福な叔父が学費を援助してくれたおかげで、私は学業に励むことができ、12歳で祖母の家から遠く離れた寄宿学校に入りました。 週末になると、生徒たちの親が続々と子どもたちに会いに来るので、寄宿舎には、楽しそうな家族たちの声が響きます。しかし、私に会いに来てくれる人は誰もいません。週末はいつもひとりぼっち。 (私は誰からも必要とされてないんだ……) そんなネガティブな思いが私の心を支配していました。 そしていつしか、「必要とされていないのに、なぜ自分は生まれてきたのか」という疑問を抱くようになっていったのです。

人生は一冊の問題集

人生の意味を求めて教会にも通いました。 しかし、牧師は、「祈りなさい」「すべて神にゆだねなさい」と言うばかりで、私の疑問や苦しみに、明確な答えをくれませんでした。 そんな23歳のとき、転機が訪れます。 当時、私は、大学に通いながら、生計を立てるために、アパートの管理人をしていました。 そこに越してきた日本人女性が私に幸福の科学の英語版月刊誌を手渡してくれたのです。 ●ポールさんが初めて手にした英語版月刊誌。 「ポールさん、良かったらこの冊子を読んでみて。幸せになるヒントが書かれているの」 私はそれまで幸福の科学のことを知りませんでしたから、不審に思いましたが、「他人と自分とを比較することをやめなさい」という表紙の言葉が気になって、読んでみることにしたのです。部屋に戻って冊子を開くと、そこにはどんな苦しみも糧に変えていく心の持ち方が説かれていました。 (今までこんなこと考えてこなかった…) この教えを学んだら何か変わるかもしれない。そう思った私は、月刊誌をくれた女性に頼んで、幸福の科学のメンバーになったのです。 彼女の自宅で幸福の科学の根本経典『仏説・正心法語』をいただき、一緒にお祈りをすると、言葉にできない喜びとエネルギーが湧き上がってくるのを感じました。 その日から、私は大川総裁の書籍を貪(むさぼ)るように読みました。 大川総裁の教えは、天に祈るだけでなく、心を磨くことの大切さと、その具体的な方法が明かされていて、とても新鮮に感じました。そして、英語版『不動心』を読んでいたとき、人生を変える言葉に出合ったのです。 「『人生は一冊の問題集である』という言葉で表わされるように、それぞれの人間には、その魂にふさわしい試練が与えられます。その試練をどのようにくぐり抜けていくかが、その人の真価、値打ちを決めるのです」 (人生は問題集……?) 大川総裁は、人間は死んだら消えてなくなるような儚(はかな)い存在ではなく、何度も地上に生まれ変わって、さまざまな経験を通して魂を磨いているということ、人生の苦難困難は、ただの不幸ではなく、”自分を鍛えるための問題”であることなどを教えてくれました。 (人生すべてに意味があるんだ! 私はつらい生い立ちを経験しているけれど、捉え方を変えれば、だからこそ人の苦しみや悲しみに寄り添うことができるようになった) それまで、「なぜ自分は不幸なのか」と、ネガティブになっていた心が軽くなったように感じました。 自分の人生を肯定的に受け止められるようになり、自然と笑顔も増えていったのです。 大学の友人たちにも、「ポールは最近明るくなったね」と言われるほどでした。

ウガンダに灯った救いの光

ウガンダの首都 カンバラの様子。

2012年、ウガンダにビックニュースが舞い込みました。大川総裁が、私たちのウガンダに説法に来てくださると聞いたのです。 (マスターは、ブラジルやインドなどで説法をされていたけれど、まさかアフリカにも来てくださるとは!) 多くの人を救うため、世界各地に赴き説法をされる、大川総裁の愛の思いにただただ感謝しかありませんでした。 当時、大学を卒業して、幸福の科学の職員になっていた私は、大川総裁の講演会をスタッフとしてお手伝いさせていただくことになりました。 迎えたご巡錫(じゅんしゃく)当日―。 アフリカ各地から大川総裁の話を聞こうと大勢の人々が詰めかけました。 まもなく法話が始まるというときです。 突然のスコールが起き会場を濡らしました。 しかし、人々の熱気は冷めません。参加者は椅子を傘代わりとばかりに頭上に持ち上げて雨を退け、大川総裁の登壇を待ちわびたのです。そして拍手のなか、法話が始まりました。 「あなたがたの内には、光があります。自分自身に、自信を持ってください。(中略)そして、自らの内に、例外なく、ダイヤモンドがあると信じることです。これが、繁栄への出発点なのです―」 大川総裁は、私たち人間は皆、神の子であり、それぞれに神の光が宿っていること、有色人種だからといって劣っていないこと、これからウガンダでもたくさんの奇跡が起きて人々が幸福になっていくことなど、私たちに勇気と希望を与えてくれるお話をしてくださったのです。 (私にも神と同じ輝きがあるなんて…) 自分も、神仏と同じものが宿る尊い存在なのだと自信が持てました。 そして、不思議と心が温かくなり、神仏から愛されている実感がしたのです。心がプラスの思いで満たされたからでしょうか。 以来、物事を前向きに考えられるようになっていきました。

ウガンダ巡錫説法の会場の様子

会場前には長蛇の列ができた

生き別れた親子に臨んだ奇跡

大川総裁のご巡錫から3年後の、2015年のある日のことです。 私は遠く離れた町に赴いて「富を引き寄せる心とは」という題の仏法真理セミナーを開いていました。 そしてその日のセミナーを終えて片付けをしていると、一人の受講者の女性が話しかけてきました。 「ポールさん、私は、あなたのお母さんを知っているかもしれない」 「えっ、母さんのこと?」 彼女は、セミナー冒頭の私の自己紹介を聞いて、友人が探している、「生き別れのわが子」ではないかと思ったそうです。 私は、にわかには信じられませんでした。 母が家を出て30年以上経っていますし、私の国では、「実の親だ」と嘘をついて経済的に頼ろうとする人もいます。 警戒した私は、とりあえず名刺だけ渡して帰りました。それから何日か経った日の午後、支部に一本の電話が入ったのです。 「はい、幸福の科学です」 「あの…あなた、ポールなの?」 私が「そうです」と答えると、電話の女性は震える声で、自分が母親であることを語り始めたのです。 そしてすべて言い終わると、受話器の向こうで泣いているような声がしました。 私は半信半疑ながらも、数日後、彼女に会いに行くことにしたのです。 教えられた住所を訪ねると、優しそうな女性が待っていました。 「ポール!」 彼女は興奮しながら、一枚の写真を出してきました。 それは、父と母の結婚式の写真。 若かりし頃の父と、私を育てた祖母も写っています。 「ああ、本当に母さんなんだね。こんな奇跡が起きるなんて! 信じられないよ」 私の国では、戸籍もいいかげんですし、人の行方が分からなくなったら多くの場合、それっきりなのです。 母は、赤ん坊だった私を置いていったことを謝り、真実を話してくれました。 母は、父が亡くなったあと、親族から父の兄弟との結婚を強要されたそうです。 当時のウガンダではそういったことはよくあったのです。 母は父を心から愛していたので兄弟とは結婚する気になれず、家を出るしかなかったのだと語りました。 赤ちゃんだった私を連れていきたかったけれど、それも叶わなかったのだそうです。 「母さんは、一日たりともポールのことを忘れたことはないわ。何度もあなたを迎えに行ったけど、お父さんの家族が絶対会わせてくれなかったの。本当にごめんなさい」 「母さん。確かに今までつらかったよ……」 私は、溢れそうになる涙をこらえながら、これまでのことを打ち明けたのです。 自分は誰からも必要とされていない、と孤独に苦しんだからこそ、人生の真理を求めて幸福の科学に出合えたこと。 「人生は一冊の問題集」という言葉に救われたこと…。 「与えられた環境のなかでどのように生きていくのかが大切なのだとマスターが教えてくれました。過去ではなくて一緒に未来に目を向けていきましょう。全てはGod’s plan(神の計画)だったのですから」 「ポール、そう言ってくれてありがとう」 私たち親子は、一緒になっておいおい泣きました。 さらに驚いたことに、母は2012年の大川総裁のウガンダ巡錫の会場に、バスを乗り継ぎ、約4時間半かけて来ていたと言うのです。 マスターは説法で「これからウガンダで数々の奇跡が起きる」とおっしゃっていましたが、思えばあの日から、私たちの「奇跡の再会」のシナリオは動き出していたのかもしれません。 その後、母と、母の再婚相手との子供たちも幸福の科学のメンバーになりました。

約30年ぶりに母・ジャスティンさんと再会したときの一枚。離れていた時間を埋めるように熱く語り合った。

地球神の教えが世界を一つにすると信じて

私は、大川総裁の教えに出合って、「生きる意味」と「神の子としての自分の価値」を知り、ポジティブな自分に生まれ変わることができました。さらに、母との再会という最高のプレゼントまでいただくことができたのです。大川総裁に、感謝してもしきれません。 ウガンダは、国民の9割近くが何らかの宗教に所属しています。また首都のカンパラには、アフリカで3番目に大きいモスクがあり、多くのイスラム教徒が巡礼に訪れます。 しかし、このような宗教国であるにも関わらず、未だ内戦で家族を殺されて深い心の傷を負っている人が大勢います。 私自身、キリスト教に救いを求めましたが、心が本当に満たされることはありませんでした。また、世界を見渡してみると、 宗教の違いによる争いが後を絶ちません。 こうした現状を目の当たりにするにつけ、キリスト教やイスラム教をはじめとする今までの宗教では、もはや人々を救う力はないのではないかと感じます。だから今こそ、地球規模の新しい教えが必要だと思うのです。 大川総裁は、イエス・キリストが「わが父」と呼び、ムハンマドが「アッラー」と仰いだ神が一なる存在であること、そしてその神の名は「地球神エル・カンターレ」であることを明かしています。 私はエル・カンターレの教えこそ他のどんな世界宗教をもしのぐ最高の教えだと確信しています。 私は自分の人生を懸けて、地球神の言葉を世界中に伝え、幸せの輪を広げていきます。それが私のミッションです。

【解説】ポールさんがネガティブから脱出できた理由とは

Point1 「人生は一冊の問題集」だと知った

ポールさんは、人生の意味が見いだせず、いつしか自分の存在まで否定していました。そんなときに「人生は一冊の問題集」という言葉に出合います。人生のあらゆる苦難困難も「自分を磨くための課題」であり、乗り越えることで成長できるとわかったことで、人生の捉え方が肯定的に変わっていったのです。


Point2 神仏の子である自分の価値に気づいた

大川総裁は、「人間は皆、神仏の子であり、心の中に神仏と同じ光が宿っている」と説いています。ポールさんはこうした真理に触れて、「私も神から愛された尊い存在なのだ」と実感。自分に対して本当の自信を持つことにつながったのです。

書籍で学ぶ読むと人生に希望が持てるオススメBOOK

『信仰の法 ―地球神エル・カンターレとは―』(大川隆法 著/幸福の科学出版)

明日を変える言葉

 

心を変えれば、環境は変わり、 人は変わり、未来は変わっていくのです。 その根本にあるのが信仰の力です。

「人生の問題集」を見つけ、解決しませんか?

心の力を、あなたも使おう心の力を使おう

あなたも心の力を学び、運命を逆転させてみませんか?

書籍本を読む

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お近くの幸福の科学の精舎や支部で開示中です。

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1991年の放送開始以来、多くのリスナーに愛され続けているラジオ番組「天使のモーニングコール」

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大川隆法総裁 公開法話・霊言一覧
幸福の科学出版
幸福の科学の研修施設(精舎)
幸福の科学 機関誌 隔月刊「ザ・伝道」一覧

若いころは、出世欲のままに猛進していたというS・Yさん。あるとき幸福の科学の書籍を手に取り、それまでの人生観・仕事観が一変しました。現在、コンサルタント業を通して「恩返しの人生」を歩むSさんにお話を伺(うかが)いました。
S・Yさん(東京都・60代・男性)
月刊「幸福の科学」377号より転載・編集

体験談定年後に起業して収入が倍増―。

私は二十代のころ、大手コンビニエンスストアのマーチャンダイザーとして、新商品の開発や、仕入れ交渉などを担当していました。

「この商品、1千万個仕入れるので、1つ当たり1円値引きしてくれますね?」
「えっ? そこまでの値引きは…」
「それなら、もうお宅とは取引しませんよ」

私の任務は取引先に圧力をかけ、値引き交渉を成立させること。相手の事情は一切考慮せず、大手の強みを盾(たて)に要求をのませていき、異例の早さで部長にまで昇進しました。

 (よし、業界トップを目指すぞ!)

当時の私は、出世と年収増を目標に、1日3箱もタバコを吸いながら、がむしゃらに働いていました。でも、心は晴れなかったのです。

病床で読んだ「神様の言葉」

そんな生活を何年も続け、34歳になった冬。私は肺炎にかかり、高熱と呼吸困難で、大変な苦しみを味わいました。
医師から、完治するまで自宅で療養するようにと勧められた私は、ある日、机の上の数冊の本を手に取りました。

それは、少し前に書店で見つけ、興味がわいて購入していた『キリストの霊言(れいげん)』や『天照大神(あまてらすおおみかみ)の霊言』という本でした。霊言というのは、霊人たちのメッセージが、霊能者である大川隆法(おおかわりゅうほう)氏を通して語りおろされたものです。

読んでみると、「愛の大切さ」や「死後の世界の様子」など、今まで学んだことのない真理が語られていて、引き込まれました。そして、なぜか、涙があふれて止まらなくなったのです。

(ああ、なんだか心が楽になった気がする…。もっと、読んでみたいな)

以来私は、大川総裁の著書を次々と読み、地元の幸福の科学の支部で入会。活動にも参加するようになりました。

仕事は「人を幸福にする」もの

そのころ、私が最も”衝撃”を受けたのは、書籍『発展思考』(※1)で学んだ教えです。

「『人々の幸福を退(しりぞ)けてでも、自分ひとりが幸福になればよい』と思っている人のところに幸福はやって来ない」

ということです。
世の人々を潤(うる)おそうとして、幸福にしようとして、素晴らしい仕事を成し遂(と)げていく人のところには、富が集まってくるのです。

そこには、他の人を幸せにすることが自分にとっての本当の幸福であり、仕事においても成功する道であると説かれていました。

(そんなこと考えもしなかった。俺は自分の実績しか頭になかった…)

私との交渉で、無理な要件をのまされたメーカー担当者の苦しげな表情や、恨(うら)みのこもった視線が思い出されました。

(ああ、申し訳なかったな…。これからは、相手のことも考えて仕事をしよう)

私は、書籍で学んだ大川総裁の教え(仏法真理(ぶっぽうしんり)〈※2〉)を実践していきました。商談では、相手の発展も考えて共栄できる道を探し、職場では、周りの人に明るい言葉をかけたり、部下の育成にも心を込めたり…。
すると、次第に仕事が楽しくなり、生きがいを感じるようになりました。また、「人の幸福に役に立つ仕事」を考えていると、あるとき、こんな考えが浮かんできたのです。

(うちの会社では、新規に100店舗のコンビニを開くと、そのうち20店舗は採算割れで閉店に追い込まれ、不幸なオーナーが生まれている。これをなんとかできないかな…)

そこで私は問題解決に着手し、店舗の立地条件からあらかじめ集客率や利益率を見積もることができる「売り上げ予測システム」を開発。それにより、新規店舗の倒産率が大幅に下がり、多数の社員やオーナーに喜ばれるとともに、自社の業績にも貢献できたのです。

(仏法真理を実践すれば、多くの人が幸せになるし、企業も発展していくんだ―)

※1:『発展思考』―無限の富をあなたに―(大川隆法著 幸福の科学出版刊)
※2:時代や地域を超えて、人類を導く普遍の真理。大川総裁が説く、幸福の科学の教え。

「生涯現役」でお役に立つために

大川総裁の教えとの出合いは、私の人生観、仕事観を180度変えてくれました。『常勝(じょうしょう)思考』(※3)という書籍では、

「人生を百二十歳まで想定して人生計画を立てる」

ことを勧められています。それまでの私は、会社での出世しか頭にありませんでしたが、「生涯を通してお役に立つこと」が人生の目標になり、この教えを他の人に伝える伝道活動にも力を入れたいと思いました。

しかし、会社員の立場では伝道活動に制約があり、新たな経験を積みたいという気持ちもあったため、私は独立を決意。41歳でコンビニのオーナーになったのです。従業員を雇(やと)って店舗を運営しながら、地域のお宅に伝道する生活が始まりました。

また、月に一度は幸福の科学の精舎(しょうじゃ)研修(※4)に参加。

そのなかで、経営に関する数々のインスピレーションをいただくと同時に、私が次にチャレンジするべき仕事が見えてきたのです。それは、「物流」に関する仕事でした。

( 今はどこの企業も「物流コストの増大」に悩んでいる。これを解決できたら、多くの企業がもっと発展できるのでは…)

例えば、コンビニは店舗が小さいため、商品は少量ずつ一日に何度も届けてもらいますが、その運送料を支払うメーカー側には大きな負担です。数社のメーカーが共同でトラックをチャーターし、「共同配送」することで、各社の支払い額が抑えられますが、それをコーディネートする仕事の担い手は、ニーズに比べてまだまだ少ないという現状がありました。そんな問題意識をもって精舎研修を重ねるうち、次第にはっきりとしたインスピレーションを受けるようになっていきました。

「物流業界にある、古いやり方や体質を変えていけば、いろいろな人のためになります。ビジネスチャンスも、そこにあります―」

(やはり、私の次の人生のステージは「物流」だ。ここに使命があるに違いない)

そのように確信をつかんだ私は、9年間続けたコンビニ経営に終止符を打ち、50歳で新たに転職活動を始めたのです。

※3:『常勝思考』―人生に敗北などないのだ。―( 大川隆法著 幸福の科学出版刊)
※4:精舎とは、幸福の科学の研修・礼拝施設のこと

六十歳で起業し、収入も倍増

するとほどなく道が開かれ、ある物流会社に営業部長として迎えられました。

私はそこで、物流コストを大幅に削減できるビジネスモデルを開発。3億円規模の事業に成長させました。それが転機となり、次は大手総合商社で新規の物流事業を担当。8年間で22億円超まで事業を拡大させることができたのです。

(この仕事は、まだまだニーズがある。60歳以降は、独立してやっていこう)

大川総裁は、シニア世代に向けて「生涯現役人生」を送るための教えを数多く説いています。私はそれらの法話を指針として、起業のための勉強を重ね、分析力やプレゼン力を磨いていきました。また、健康維持のために、毎日8000歩以上歩くことも日課として取り組みました。

「sさん、給料は半分になりますが、65歳まで会社に残りませんか」

人事部はそう言ってくれましたが、私は「シニア起業」を実現するため60歳で退職し、その翌日に物流コンサルタント会社を起業しました。新たな人生への出発です。

私の仕事は、顧客企業のモノの流れを分析し、より低コストで効率的な物流システムを提案すること。

そして、顧客企業を開拓する営業の仕事は、情熱と実力を備えた若いパートナー企業の方が担ってくれています。そうした良いご縁(えん)をいただき、業績は順調に伸びています。収入は、会社員時代の倍になりました。

大川総裁は『エイジレス成功法』で、若い人と友達になることを勧めておられますが、私も現在、若い方々と仕事をするなかで、たくさんの刺激と学びをいただいています。おかげで、自分では今も40歳ぐらいのつもりで毎日を送っています。

私は、幸福の科学に出合って以来、人生の岐路(きろ)で神仏のお導きをいただき、幸福になる道を歩んでくることができました。これからも年齢にとらわれず、自分の使命である仏法真理の伝道と仕事に力を尽くし、奉仕の人生を貫つらぬいていきたいと思います。

(マーカーを引きながら繰り返し読み込んだ、Sさんの『発展思考』)

(精舎の経営研修でスピーチするSさん。大川総裁の教えをどのように実践して成功したかを伝え、企業希望者をサポートしている。)

書籍で学ぶ生涯現役の心構え

『生涯現役人生』P.92(大川隆法 著/幸福の科学出版)

戦略的に生きれば「能力」はまだまだ上がる

戦略的な生き方をすることが大事です。「自然のままに任せて、朽ちるのを待つ」というような生き方をしては相成りません。

世の中の会社では、勝手に定年を決められ、定年になると「もう勤めは結構です」と言ってくるので、こちらはこちらで自衛手段を立てていかなければなりません。できるだけ長く、世の中のお役に立てる生き方を研究し、対策を怠らなければ、いろいろな道が開けてくるはずです。

自然のままに任せれば、年齢と共に能力も落ちていくでしょうが、”焼き”を入れ直せば、またグッと上がるものです。要は、心がけ次第なのです。

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幸福の科学 機関誌 隔月刊「ザ・伝道」一覧

若いころは、出世欲のままに猛進していたというS・Yさん。あるとき幸福の科学の書籍を手に取り、それまでの人生観・仕事観が一変しました。現在、コンサルタント業を通して「恩返しの人生」を歩むSさんにお話を伺(うかが)いました。
S・Yさん(東京都・60代・男性)
月刊「幸福の科学」377号より転載・編集

体験談定年後に起業して収入が倍増―。

私は二十代のころ、大手コンビニエンスストアのマーチャンダイザーとして、新商品の開発や、仕入れ交渉などを担当していました。

「この商品、1千万個仕入れるので、1つ当たり1円値引きしてくれますね?」
「えっ? そこまでの値引きは…」
「それなら、もうお宅とは取引しませんよ」

私の任務は取引先に圧力をかけ、値引き交渉を成立させること。相手の事情は一切考慮せず、大手の強みを盾(たて)に要求をのませていき、異例の早さで部長にまで昇進しました。

 (よし、業界トップを目指すぞ!)

当時の私は、出世と年収増を目標に、1日3箱もタバコを吸いながら、がむしゃらに働いていました。でも、心は晴れなかったのです。

病床で読んだ「神様の言葉」

そんな生活を何年も続け、34歳になった冬。私は肺炎にかかり、高熱と呼吸困難で、大変な苦しみを味わいました。
医師から、完治するまで自宅で療養するようにと勧められた私は、ある日、机の上の数冊の本を手に取りました。

それは、少し前に書店で見つけ、興味がわいて購入していた『キリストの霊言(れいげん)』や『天照大神(あまてらすおおみかみ)の霊言』という本でした。霊言というのは、霊人たちのメッセージが、霊能者である大川隆法(おおかわりゅうほう)氏を通して語りおろされたものです。

読んでみると、「愛の大切さ」や「死後の世界の様子」など、今まで学んだことのない真理が語られていて、引き込まれました。そして、なぜか、涙があふれて止まらなくなったのです。

(ああ、なんだか心が楽になった気がする…。もっと、読んでみたいな)

以来私は、大川総裁の著書を次々と読み、地元の幸福の科学の支部で入会。活動にも参加するようになりました。

仕事は「人を幸福にする」もの

そのころ、私が最も”衝撃”を受けたのは、書籍『発展思考』(※1)で学んだ教えです。

「『人々の幸福を退(しりぞ)けてでも、自分ひとりが幸福になればよい』と思っている人のところに幸福はやって来ない」

ということです。
世の人々を潤(うる)おそうとして、幸福にしようとして、素晴らしい仕事を成し遂(と)げていく人のところには、富が集まってくるのです。

そこには、他の人を幸せにすることが自分にとっての本当の幸福であり、仕事においても成功する道であると説かれていました。

(そんなこと考えもしなかった。俺は自分の実績しか頭になかった…)

私との交渉で、無理な要件をのまされたメーカー担当者の苦しげな表情や、恨(うら)みのこもった視線が思い出されました。

(ああ、申し訳なかったな…。これからは、相手のことも考えて仕事をしよう)

私は、書籍で学んだ大川総裁の教え(仏法真理(ぶっぽうしんり)〈※2〉)を実践していきました。商談では、相手の発展も考えて共栄できる道を探し、職場では、周りの人に明るい言葉をかけたり、部下の育成にも心を込めたり…。
すると、次第に仕事が楽しくなり、生きがいを感じるようになりました。また、「人の幸福に役に立つ仕事」を考えていると、あるとき、こんな考えが浮かんできたのです。

(うちの会社では、新規に100店舗のコンビニを開くと、そのうち20店舗は採算割れで閉店に追い込まれ、不幸なオーナーが生まれている。これをなんとかできないかな…)

そこで私は問題解決に着手し、店舗の立地条件からあらかじめ集客率や利益率を見積もることができる「売り上げ予測システム」を開発。それにより、新規店舗の倒産率が大幅に下がり、多数の社員やオーナーに喜ばれるとともに、自社の業績にも貢献できたのです。

(仏法真理を実践すれば、多くの人が幸せになるし、企業も発展していくんだ―)

※1:『発展思考』―無限の富をあなたに―(大川隆法著 幸福の科学出版刊)
※2:時代や地域を超えて、人類を導く普遍の真理。大川総裁が説く、幸福の科学の教え。

「生涯現役」でお役に立つために

大川総裁の教えとの出合いは、私の人生観、仕事観を180度変えてくれました。『常勝(じょうしょう)思考』(※3)という書籍では、

「人生を百二十歳まで想定して人生計画を立てる」

ことを勧められています。それまでの私は、会社での出世しか頭にありませんでしたが、「生涯を通してお役に立つこと」が人生の目標になり、この教えを他の人に伝える伝道活動にも力を入れたいと思いました。

しかし、会社員の立場では伝道活動に制約があり、新たな経験を積みたいという気持ちもあったため、私は独立を決意。41歳でコンビニのオーナーになったのです。従業員を雇(やと)って店舗を運営しながら、地域のお宅に伝道する生活が始まりました。

また、月に一度は幸福の科学の精舎(しょうじゃ)研修(※4)に参加。

そのなかで、経営に関する数々のインスピレーションをいただくと同時に、私が次にチャレンジするべき仕事が見えてきたのです。それは、「物流」に関する仕事でした。

( 今はどこの企業も「物流コストの増大」に悩んでいる。これを解決できたら、多くの企業がもっと発展できるのでは…)

例えば、コンビニは店舗が小さいため、商品は少量ずつ一日に何度も届けてもらいますが、その運送料を支払うメーカー側には大きな負担です。数社のメーカーが共同でトラックをチャーターし、「共同配送」することで、各社の支払い額が抑えられますが、それをコーディネートする仕事の担い手は、ニーズに比べてまだまだ少ないという現状がありました。そんな問題意識をもって精舎研修を重ねるうち、次第にはっきりとしたインスピレーションを受けるようになっていきました。

「物流業界にある、古いやり方や体質を変えていけば、いろいろな人のためになります。ビジネスチャンスも、そこにあります―」

(やはり、私の次の人生のステージは「物流」だ。ここに使命があるに違いない)

そのように確信をつかんだ私は、9年間続けたコンビニ経営に終止符を打ち、50歳で新たに転職活動を始めたのです。

※3:『常勝思考』―人生に敗北などないのだ。―( 大川隆法著 幸福の科学出版刊)
※4:精舎とは、幸福の科学の研修・礼拝施設のこと

六十歳で起業し、収入も倍増

するとほどなく道が開かれ、ある物流会社に営業部長として迎えられました。

私はそこで、物流コストを大幅に削減できるビジネスモデルを開発。3億円規模の事業に成長させました。それが転機となり、次は大手総合商社で新規の物流事業を担当。8年間で22億円超まで事業を拡大させることができたのです。

(この仕事は、まだまだニーズがある。60歳以降は、独立してやっていこう)

大川総裁は、シニア世代に向けて「生涯現役人生」を送るための教えを数多く説いています。私はそれらの法話を指針として、起業のための勉強を重ね、分析力やプレゼン力を磨いていきました。また、健康維持のために、毎日8000歩以上歩くことも日課として取り組みました。

「sさん、給料は半分になりますが、65歳まで会社に残りませんか」

人事部はそう言ってくれましたが、私は「シニア起業」を実現するため60歳で退職し、その翌日に物流コンサルタント会社を起業しました。新たな人生への出発です。

私の仕事は、顧客企業のモノの流れを分析し、より低コストで効率的な物流システムを提案すること。

そして、顧客企業を開拓する営業の仕事は、情熱と実力を備えた若いパートナー企業の方が担ってくれています。そうした良いご縁(えん)をいただき、業績は順調に伸びています。収入は、会社員時代の倍になりました。

大川総裁は『エイジレス成功法』で、若い人と友達になることを勧めておられますが、私も現在、若い方々と仕事をするなかで、たくさんの刺激と学びをいただいています。おかげで、自分では今も40歳ぐらいのつもりで毎日を送っています。

私は、幸福の科学に出合って以来、人生の岐路(きろ)で神仏のお導きをいただき、幸福になる道を歩んでくることができました。これからも年齢にとらわれず、自分の使命である仏法真理の伝道と仕事に力を尽くし、奉仕の人生を貫つらぬいていきたいと思います。

(マーカーを引きながら繰り返し読み込んだ、Sさんの『発展思考』)

(精舎の経営研修でスピーチするSさん。大川総裁の教えをどのように実践して成功したかを伝え、企業希望者をサポートしている。)

書籍で学ぶ生涯現役の心構え

『生涯現役人生』P.92(大川隆法 著/幸福の科学出版)

戦略的に生きれば「能力」はまだまだ上がる

戦略的な生き方をすることが大事です。「自然のままに任せて、朽ちるのを待つ」というような生き方をしては相成りません。

世の中の会社では、勝手に定年を決められ、定年になると「もう勤めは結構です」と言ってくるので、こちらはこちらで自衛手段を立てていかなければなりません。できるだけ長く、世の中のお役に立てる生き方を研究し、対策を怠らなければ、いろいろな道が開けてくるはずです。

自然のままに任せれば、年齢と共に能力も落ちていくでしょうが、”焼き”を入れ直せば、またグッと上がるものです。要は、心がけ次第なのです。

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